AMAZONに 嬉しいリビューをいただきました。
sw.tos***
☆☆☆☆☆ こども主体の取り組みが素晴らしいです!
2021年8月17日に日本でレビュー済み
「研究記」とありますが、こどもの好奇心や主体性を大切にした素晴らしい取り組みの「実践記録」でもあります。登場する「ヒル」も可愛いのですが、それ以上に、こどもと著者の交流が生き生きと描かれていて、読んでいて、こちらも楽しい気持ちになりました。私は仕事で学校の先生たちと関わる毎日なのですが、「先生」って本当はこういう風にこどもたちと関わりたいのだろうな・・・と、しみじみと感じました。「ヒル」の関係者?だけでなく、こども支援の関係者にもおすすめの一冊です!
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ありがとうございます。傍から見ていると、ただ単に好き勝手に遊んでいるように見えるかもしれません。でも、十分ヒルと遊ばせてやらないと今いる研究員のような子は育って来ません。長い子は今年で研究員5年目に入っています。その間、馬車馬のように実験に追い立てられたことはありません。時間の都合で追い立てたことはありますが、普段は、のんびりしています。
私の知らない間に、ちょっといたずらをしてみて、新しい視点を見つけ出す子どもたち。でも、それは新しいことをしようと考えた結果を実行しているのではありません。ちょっと思いついて、ちょっと試してみたくなる、ただ試してみただけのことなのです。それが連続すると、大きな発見につながるときがあります。でも、つながらなくても、それを見つけて少しヒントを与えるだけで、進んでいくものもあります。コーディネーターの役目でしよう。決して指導者ではないのです。
そのようなかかわりをした結果が、ヤマビルの生態の新しい事実を見つけるに至ったのです。子どもたちは、この結果を見つけ知っただけではないのです。この結果を見つけてきたプロセスを身に付けたのです。探求力が身に付いたのです。
でも、これは受験にはあまり関係がありません。なぜならペーパーテストでは、テストのしようがないからです。
以前このブログてOBの紹介をしたとき、第1期のH君の話をしました。彼は、ヒル研に籍を置いていたのは中学1年生の時です。その子が10年経って電話をくれたのです。いま、『大学院に進学するけれど、僕の今があるのは、ヒル研のお陰です』という内容でした。いま、名古屋大学に在籍しています。私達と一緒に生活していたのは、わずか、1年。その中で10日くらいです。でも、それが彼にこのように言わせてしまうほど、ヒル研は大きなインパクトを与えたのですね。嬉しいことです。
彼の実験の様子はこの本の中に出て来ます。このような子が何人も育っていることが、私にとって宝物なのです。
このレビューをお書きくださった方の奥深い読み取りに感謝します。
「先生」って本当はこういう風にこどもたちと関わりたいのだろうな・・・と、しみじみと感じました。
と、ありますが、私も是非たくさんの先生にお読みいただき、授業の在り方の参考にしていただけたらと思います。
レビューありがとうこございました。