第14回ヒル研は観察日 | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

台風の接近に猛暑にコロナの感染者数急拡大にドキドキひやひやの研究日です。

 

研究員の私的な都合で、中々時間がゆとりを持って設定出来ない一日となりました。

朝一で打ち合わせもそこそこにいつものヒル捕り場の調査に出掛けました。

ところが、ヒルはいません。しっかり探しましたが、いません。この山に雨が余り降らなかったのか、道の中央の落ち葉のたまっている所にもほとんどいません。

それで、どんどん上に行きヒルスポットまで行って調べました。

去年作っておいたヒルヒルズを調べると、ここには小さいものですが足に沢山上がって来ました。

特にY君の足に登っていました。サンダルを履いていたので、その性かもしれません。

帰り道、高台の民家周辺も調べましたが、ここも一匹もいません。

暑さと乾燥の性でしょうか。

研究所に戻り継続観察の結果確認をしました。

 

明日が5カ月目の産卵予定日です。今、どのようになっているのかを、期待を込めて調べました。

死んでいるのが2匹見つかりましたが、後は、そのまま太っているものとスリムになって外に出て来るものとがありました。

まだ、卵は産まれていません。

でも、去年のように体の色がほとんど変化しないので、産まないのではないかと暗い予感もしました。

もう一つの継続観察である御在所と藤原のヒ好き嫌い嫌いを調べる実験の調整をしました。1週間前に48匹のヒルを入れたのですが、ふたを開けるとガラス壁などに付いているヒルがどっと逃げ出して来て、数を数えることが大変困難な状態になりました。

それで数を数えやすくするためにヒルを少し減らすことにしました。ガラス壁などにいるヒルを18匹外の瓶に移して、30匹のヒルを戻しました。

すこし条件を変えての継続となりました。

 

さすがに朝から疲れたので、昼寝タイムをとりました。

Y研究員は、私たちの本「ヒルは木から落ちてこない」の見本本が届いているので、食い入るように読み始めました。

自分の言葉もそのまま出て来るので、ついつい引き込まれていました。これは、夏休みの読書感想文にも最適だと言いながら、読んでいました。

 

5時過ぎになり夕食準備にかかることとしました。シェフは前回ハンバークを作ったY研究員です。

今日のメニューは、それを少しアレンジしてピーマンの肉詰めをすることにしました。

みんなから大好評で、また作ってくださいというリクエストがでていました。

夕食が終わり、1時間宿題タイムとなり、夏休みの課題をこなしていました。

 

そして、今日の最大の実験であるヒルの産卵の写真を撮ることになりました。

再度ヒルの飼育瓶のふたを開けて、どの瓶のヒルが産む可能性があるかと予想しながら調査して、一つの瓶を決めました。

それを動画に撮れるように、カメラをセットしました。ボランティアの腕の見せ所です。

何度もテストを繰り返し貴重な一瞬を逃さないように慎重に調整しました。

明日産むかは分かりませんが、これで何とか世界初の写真が撮れないか、期待を膨らませて、大変遅くなりましたが、今夜はこれで就寝となりました。おやすみなさい。