御在所のヒルを使って確認実験を | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

丹沢のヒルをいただいて実験してきました。花崗岩層と石灰岩層では、ヒルはどちらを好むのかという実験です。

先週、藤原側(石灰岩層)のヒルを強制的に御在所側(花崗岩層)に入れ、その逆もやりました。

その結果、ヒルは大混乱を起こしていたようですが、徐々に藤原側に移り住むようになりました。

そして、シャッフル後3日後では、御在所側2匹、藤原側8匹と、石灰岩層を好む傾向がはっきりしてきました。しかし、だんだんヒルが出て来る数が減ってきて、5日目には御在所側1匹、藤原側2匹しか出て来ませんでしたでした。

ストライキをされているのか、何もくれないのに呼ぶなとすねているのか、もう、呼出しに疲れたのか、ヒルに聞かないと分かりませんが、出て来なくなりました。もしかして死んでしまったのか…。

それで、ヒル研の日を待って、大捜索をすることなlりました。

まず、カラス壁に4匹あがっていました。その後、藤原側の葉の下から5匹ヒルが出てきました。あと、出て来ないので、御在所側の葉を動かし裏を調べていきました。すると、結構たくさん葉の裏で休んでいました。慌てて葉の中から出てくるヒルもありました。確認できたのは、8匹ですが、数人で対応して手についたりしたので、途中でわからなくなってしまいました。

私たちの方が大混乱して、藤原側からも出て来たのですが、4匹位確認したもののハッキリしませんでした。ワンチャンスしかない資料を、台無しにしてしまいまた。手順の打ち合わせが不十分で逃してしまいました。残念です。

合計すると、20匹いて、投入数と一致しました。つまり、僕たちが息を掛けて呼んでも、出てこなかっただけです。夏バテだろうという話にになりました。

これらの結果から、ハッキリした答えは得られなかったのですが、一度休ませて再実験することにしました。別の瓶に移して、そっとしておきます。

 

ぼくたちは、屋久島のヒルを送ってもらってこの装置に入れることにしています。現在、捕獲してもらっている所なので、その間に、御在所にいって普段から花崗岩層に棲んでいるヒルを捕りに行って、この装置に入れてみることにしました。

最近ずっと乾燥が続いていたのですが、数日前から雨が降り菰野富士の辺りに出掛けました。

東海自然歩道の鳥居道の分岐のあたりを丁寧に探したら、キャンプ場に向かう100m位の所に、沢山ヒルを見つけました。

地質を調べても花崗岩層です。結構大物がいました。30分くらいの間に、約50匹も捕りました。この辺りでは、珍しいです。

ハイキングで通る人は、要注意です。

行きます

予定数を確保できたので、早速、研究所に戻り、この実験水槽に入れました。

置いて

今回は、好き嫌いを選ばせるので、中央の仕切り板の所に丁寧に置いて行きます。投入数は48匹です。

 

今回の特徴は、今までとは違って、花崗岩層に普段棲んでいるヒルを使っているところです。研究員は、どちらに集まるかいろいろ予想を立てていました。結果が楽しみです。