丹沢ビルの報告と新展開(第10回ヒル研) | 子どもヤマビル研究会

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2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

前回までは、梅雨の続きで、飼育実験中のヒルの管理は楽でしたが、今週は急に猛暑日になって、世話は大変です。

 

丹沢から送ってもらったヒルが石灰岩質を好むのか花崗岩質を好むのかを調べる実験をしています。研究員が集まった今日、全員で確認をと思っていましたが、用事で半分の研究員はお休みになりました。それで、中2コンビで今日は継続実験の確認をすることになりました。

19日 御在所側 2匹 藤原側 9匹 ガラス壁 5匹

20日 御在所側 2匹 藤原側 9匹 ガラス壁 2匹

21日 御在所側 1匹 藤原側 8匹 ガラス壁 7匹

22日 御在所側 2匹 藤原側 10匹 ガラス壁1匹

これまでで、圧倒的な差がついて、石灰岩質の方に集中しています。

総数が、投入数と合わないので、砂にもぐっているものもいると思われ、一度葉を取り出して確認することにしました。

その結果は次の通りでした。

24日 御在所側 2匹 藤原側 12匹 ガラス壁 4匹

18匹で2匹足りません。葉の裏もしっかり確認しましたが、見つかりません。多分お亡くなりになったのだろうと思います。

 

もう、これで終わりだと考えていたのですが、Y研究員がシャッフルしあと1週間見てみようと言い出しました。その方法は、今まで藤原側にいたヒルを強制的に御在所側に入れる。御在所側にいたヒルを強制的に藤原側に入れる。つまり、棲み処を入れ替えるというもの。人間って、すごいことを考えるのですね。

決まれば話は早いもので、葉っぱだけは新しいものと取り替えて、棲み処を入れ替えました。

この後どうなるのでしょうね。数日後には、石灰岩質を好む形に移動するのでしょうか。お楽しみに・・・・。

 

そのあと、高台の民家のヒルの拡がりの調査のためにカメラを仕掛けさせてもらいに行きました。

 

帰って、午前中入れた石灰岩質と花崗岩質のどちらを好むかの変化をちょっと覗いてみたくなりました。

シャッフル時 御在所側 15匹 藤原側 3匹 投入

6時間後 御在所側 8匹 藤原側 5匹 ガラス壁 1匹

12時間後 御在所側 5匹 藤原側 5匹 ガラス壁 1匹

仕切りを越えて移動していることが予想されます。一応カメラは仕掛けてありますが、うまく写らないでしょう。

 

今日の夕食は、Y研究員の担当で、トンテキを作ってもらいました。

見事な出来栄えて、おいしかったです。欠席の子ごめんなさいね。また、作ってもらいますね。

11時にみんなすやすや眠りにつきました。