丹沢ビルの中間報告 | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

7月10日第9回の研究会で、丹沢から釣り師に送ってもらったヒルを、山の岩石の違いとヒルの多さの違いを調べる実験装置に入れました。

大型水槽の底の部分を半分に仕切って、一方に花崗岩の砂(御在所)と石灰岩の砂(藤原岳)歩入れて、それぞれで取って来た葉っぱを少しかぶせて炭かを再現しました。そして、それぞれの川から捕って来た水をスプレーして、飼育することにしました。

 

その結果は、予想通りのものでした。

10日 本実験装置の中央に22匹のヒルを放しました。

11日 御在所側 2匹  藤原側 9匹 ガス壁  5匹

12日 御在所側 4匹  藤原側 12匹 ガラス壁 なし

13日 御在所側 3匹  藤原側 4匹 ガラス壁 3匹   カビ発生

     失敗したかと心配になりました。夜だったので、明日清掃する。

14日 清掃のためヒルを取り出す。葉も交換。葉の裏で見つけたもの

       御在所側 4匹  藤原側 9匹 ガラス壁 2匹 

      砂の中も探した結果、最終藤原の砂の中から 4匹 

      事故死2匹 <ふたに挟まれて圧死>  行方不明 1匹

    再度調整して 合計19匹で再スタート  すべて中央の区切りで放す。

17日 御在所側 2匹 藤原側 10匹 ガラス壁 6匹

18日 御在所側 1匹 藤原側 14匹 ガラス壁 3匹

 ※ 合計が合わないのは、計測中に砂や葉の中から出で来ないヒルがいるということです。

 

、この結果を見れば、一昨年にT研究員が発表した結果とぴったり一致します。

丹沢のヒルも、石灰岩質が棲みやすいという結果になりました。

でも、屋久島のヒルは、もともと花崗岩質で誕生しているので、違う結果を示すかもしれないという疑問は解決されていません。

 

17、18日はヒル研はお休みだったので、次回24日にみんなと話し合う予定です。

ただ、前回Y研究員が、花崗岩質が好きなヒルを石灰岩層に、またその逆も実験してみないと、完全とはいえないと言っていたので、そのことも含めて24日は忙しくなりそうです。

今日のは、あくまで中間発表です。