自然観察指導員研修会でヒルの生態を解説!! | 子どもヤマビル研究会

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2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

今季最初の合宿研究会二日目は、梅雨空の絶好のヒル研日よりです、という負け惜しみを言いながら、本当はすっきりした晴れの日を期待していました。

つい最近できた研究所のサンルームで雨音を聞きながら宿泊をした研究員は、6時に起こされて(食事担当は5時45分)に起こされて、エンジンスタートです。今日の大きな行事は

午後、自然観察指導員研修会に参加することです。でも、昨日やり残した実験装置の組み立てから始めます。

 

8時に昨日欠席だったT研究員も到着して全員揃ったところで、カエルとヒルのバトルの撮影装置を組み立てます。なかなか思うような写真が撮れないので、試行錯誤の連続です。

まず、昨日とったカエルをチェックです。

トノサマガエルの子どもたちと思います。体長3cmくらいのものを沢山捕まえたので、この中から選手を選抜します。

次に、昨日捕って来たヒルの大きめのもの(3~5cm)を10匹ずつ2ケースに分けて入れます。

それぞののケースにカエルを5匹ずつ入れます。今回は比較実験ではなく、カエルにヒルが吸いつく様子を撮りたいので、その機会を増やそうというわけです。

準備が出来たので、ヒルのいるケースにカエルを投入しました。一つのケースには以前から頑張ってもらっているトノサマガエルの大きいのが入っています。しばらくすると、ケースを覗いていたK研究員が、ヒルがカエルに付いていると叫びました。

手前の小さなカエルの背中に巻き付いています。

更に別のヒルも砂の中から、このカエルめがけて進んでいるようです。

完全に吸血体制に入っていますね。羽交い絞めと言う感じですかね。

ヒルも少し大きくなりました。吸血し始めたのでしょう。

今回はきれいな写真が撮れました。この後のことは、連続写真が撮れるようにカメラをセットしておきました。

 

この後昼食を済ませて、水沢町宮妻峡に向いました。

午後は自然観察指導員研修会の講師をすることになっているからです。

昨年から恒例の夏山フェスタが中止になっているので、大人の方に話を聞いていただく機会がなくなっていたところにこの話が舞い込んできて、コーディネータとしては願ったり叶ったりというところです。感染拡大の都合で予定より随分遅くなりましたが、なんとか今日開催してもらえました。

13時40分ころから皆さん集まって来てくださり、2時に開会の運びとなりました。

あいさつの後、研究員の誘導でヒル捕りの実習から始めました。

井戸谷の入り口でR君が、ここから先はヒルがいます。別に体に付いてもすぐに吸血するわけではありませんので、あわてないでください。捕り方は川を渡ってから説明します。

新会員のK君が実演しながらヒルの捕り方を説明しました。説明の間にも足からヒルが上がってきて、みなさんもソワソワされました。

一通りヒルを捕って、持参の瓶に入れていただきました。:

ジョニーさんが、探偵ナイトスクープに出てロケをしたのはここだと説明してくれていました。見られた方もあったようです。

その後、道路に戻って、Y研究員がヒルの一般的なこと話しました。

ヒルは木から落ちて来ません。ここの場所で実証しました。二酸化炭素や体温を感知して集まってきますが、震動は関係がないようです。ヒルはどこにでもいるわけではなく、ここの川の向こうには沢山いますが、こちら側はあまりいません。

吸血されてしまったら、ヒルジンを水で洗い流して絆創膏を張っておきます。等のお話を経験を交えて話していました。

次は、入道登山口に移動してT研究員の解説です。

今日は水が多いので、向こうに行けないので、ここで説明します。

入道の方面はヒルがいます。こちら側にはあまりいません。入道は石灰岩の層があって、こちら側は花崗岩層です。なので、花崗岩層はヒルは住みにくいようです。岩石の違いは水の水素イオン濃度の違いになっていて、酸性の水は嫌いなようです。

その後、キャンプ場炊事場に移動して質問を受けました。

いろいろな質問が出て、それぞれ担当がてきぱきと答えていました。最後の方で生殖の話が沢山出て、担当そっちのけで私がしゃべってしまいました。してはいけないことをしてしまって、反省しています。今度機会があったら、研究員にすべてお任せしますね。ごめんなさい。

と言うことで、盛りだくさんの今回の合宿研究は終了です。みんなありがとう。お疲れ様。