子どもヤマビル研究会は、いま、いろいろな方のご協力で実験を進めています。
その一つに、一昨年つながりができたヤクザル調査隊の皆さんの協力で、ヤクシマビルを捕ってもらうことになっていました。しかし、コロナの影響で、調査隊の皆さんが屋久島に簡単に行けなくなっているようで、いま、屋久島在住のHさんのご協力で、ヒルを集めてもらっています。
先々週、Hさんから「今から捕りに行きます」というメッセージが届き、こちらも受け入れ態勢を整えなければと、準備にかかりました。
その日の夜、「ほとんど捕れないので、また来週」というメッセージが届きました。
6/27の日曜日、中学生はテスト期間なのでお手伝いできる子は来てね、とメールを流したら、Y君が勉強しながら手伝うと来てくれました。
1年間ヒルを飼っていた水槽の掃除をしました。棲み処用に入れていた落ち葉が腐葉土になっていくと中なので、すごいにおいがしました。もうヒルはいないだろうと落ち葉を取り除いていると、2cmくらいのヒルが痩せているけれど3匹も出てきました。去年の秋から、水槽は戸外に出したままにして、自然界に近い状態に置いていました。乾燥した日が続き、世話が行き届かな、ある日突然ヒルが死んでしまいました。もう、だめだろうとあきらめて放置してありました。その中で3匹も生きていたのです。
Y研究員はヒルのライフサイクルを追究していて、食餌についての疑問を持ち続けています。痩せたヒルを見て、飢死寸前かなと言いながら見ていました。確かにひょろひょろです。艶もありません。でも呼気には反応します。ですから食欲はあります。今年捕った仲間の中に入れてやりました。
パソコンを見るとHさんから「今日も不発でした」というメッセージが入っいました。
屋久島は、いま雨が沢山降っていてヒルにとっては、絶好の活動時期だと思うのですが、探しても3匹しか捕れなかったそうです。
やはり、火山の島なので花崗岩層ですから、ヒルの大繁殖はないと思われます。でも、幼生が見つかっているので、繁殖はしていると思います。
私たちの課題は、鈴鹿山脈では石灰岩の層の所にヒルが沢山いることを実証しています。それで、ヤクザル調査隊の半谷先生から、屋久島のヒルを使って再度調べてみて、という問題をいただいています。その実証用にヤクシマビルをお願いしています。でも、あまり捕れないという事実は、事実として受け止めなければいけません。8月まで更に集めてもらうようお願いしました。
ところで、鈴鹿山脈以外でヒルを捕まえて調べてみたらと言う案があり、日本のヒルの大繁殖地の丹沢のヒルをもらって来て調べてみようということになりました。コロナさえなければみんなで捕りに行くのですが、県をまたぐ移動は制限されているので、今は無理です。
ジョニーさんの知り合いでよく丹沢に行かれる方にお願いしてもらいました。
水槽もきれいになったので、ヒルの到着を待ちたいと思います。
研究員のテスト勉強もスムーズに進み、いい一日になました。