とうとう、三重県も蔓延防止等重点措置の対象となった。だからと言って、明日からコロナ菌が飛んでくる訳でもないが、注意喚起を促すものである。
しかも、法の適用範囲が、三重県北部、ちょうどヒル研が活動範囲にしている部分全てである。
学校は今の所、閉鎖せずにやっている。だから子どもたちが参加しているヒル研も、実施してもいいのではという考え方がある。そう言ってくれる人も近くにはいる。でも、学校と違って、研究所は小さな民家で三密回避は簡単にはいかない。
いろいろ理屈はあるが、コーディネータとしては、県から行動自粛を求められ人流を止めたいという方針なので、それに協力するのは当然だ。
そこで、今までの研究の在り方を総点検して、実施可能な方法を考えることにした。
効率を半分に落としてでも、みんなが集まらないと研究が始まらないので、研究の形を変えて一度やってみることにする。
ヒル研で一番密になるのは、宿泊である。それで、日帰りの研究会にする。
そうなると、一日一つのテーマをこなすだけになる。合宿していたら、一日目にヒルを捕りに行き、それを使って実験のセットをして、夜は解剖練習をして、翌日は朝から、別の実験や観察をする。あるいは続きをする。このように、短い時間を有効に使っていくつかの実験を重ねて結果を出していた。
しかし、宿泊をなくすることによって付随する研究、実はその中に色々な発見が沢山あったのだけど…‥、が出来なくなってしまう。
残念だけど仕方ない。
それで、蔓延防止措置が出ている間のヒル研は、宿泊をやめて日帰りだけにする。これなら、学校と同じ形なので、十分な感染対策を講じていたら大丈夫だろう。
完全に研究を止めてしまうと、6月末くらいまでが研究のピークになるのに、何もできなくなって1年棒に振ってしまう。
生き物を相手にしている研究の宿命だが、この時期頑張れば、1年間いろいろ実験が出来る。その一番大事な時期をコロナで奪われるのが、悔しい。
子ども研究員も私も年はとっていく。研究員として活躍できる期間も限られている。その中でのぎりぎりの選択として、日帰り研究会をすることとする。
今年、やってみたいことはすでに昨年度末に研究員と話合って、大体の方向は決まっている。それに優先順位を付けて、少しずつ始めることにしよう。
とりあえず来週、よほどの感染拡大にならない限り、集まることにする。そうしないと何も始まらないから・・・・・。