コロナのせいで、1学期の期末考査は、7月の13日過ぎからになりました。ですから、例年なら中体連と騒いでいる時期なのですが、子どもたちは、試験と向き合う羽目になっています。
ヒル研は、今することが多く、どうしたものかと悩んでいたところ、保護者の方からヒル研に行っている方が生活もしゃんとして頑張れるので、少しだけ試験勉強の時間をとっていただいたら、ヒル研は続けてくださいと言う嬉しい話をいただきました。
それに従い、今週と来週は試験勉強プラス、ヒル研というスタイルになりました。
ヒル研は、1年生の理科の解剖顕微鏡や顕微鏡の使い方などを取り入れて、理科の勉強がてらに観察をしています。これが、ヒルの観察をするときの大事なツールになったりします。
定刻に集まったのは、小中1名ずつ。でも、予定通り、今までの継続観察からスタートです。
継続観察は、食餌実験のセットの確認です。石灰石の砂だけのものは、気のせいか全く太らずやせていく感じです。石灰石と落ち葉の組み合わせで入れてあるものは。2瓶ともとても元気で、すぐ反応して飛び出してきます。腐葉土と落ち葉の組み合わせは、落ち着いていて飛び出したりはあまりしません。
観察が終わって、顕微鏡の観察実習です。
玉ねぎの細胞、ムラサキツユクサの気孔、ジャガイモのでんぷんなどを見ました。
昼食後は、中学生は勉強時間に、小学生は、かねてからやりたがっていたヒルの治癒能力を確かめたいという実験です。
それは、ヒルがけがをした時など傷口は自然に治っていくのか、ということを確かめるのだそうです。そのためには、腐葉土などの中に入れたのでは雑菌が多いので、滅菌した中に置いておかないといけないというわけです。
研究所の二階を探したら幸い昔使っていた蒸し器が見つかりました。
焼き芋を作っているのではありません。中にざるを入れ砂と落ち葉を入れて、30分蒸気で滅菌しました。
勿論、飼育ビンもアルコール消毒して、その中に皮膚だけ傷つけたヒルを一匹ずつ入れたものを3瓶作りました。
一週間後に、どうなっているかを観察します。全治一週間という診断ですかね?
そのあと、解剖実習をしました。3回目になりますが、解剖の技術も上がり、かなりのところまで進んでいます。それで、今日は消化管を見たいので、開腹しておいて肛門から色水を注入してみようということになりました。
吸盤まで切ってきて、そこからTVカメラの下で肛門を確認しながら注射器で液を注入します。
確実に下部消化管に針を入れるのはかなり困難で、いろいろな組織を傷つけてしまうので、ポンプを押すと色水が嗉嚢盲管に入ったり、外に゛したりと、何度もやり直しましたが、今回はだめでした。
2時間の格闘の後、ギブアッフ。
夕食の時間になりました。今日のチーフシェフは、最近いろいろできるようになってきたT研究員。メニューは、鮭定食です。
おいしくいただいた後、夜の勉強タイムになりました。
みんな頑張っていました。あと、一週間、特に力を入れて頑張れ、最初の試験が肝心だ。
顕微鏡の使い方を一通り実習できたので、