ヒルの繁殖エリアを確認中 (第13回ヒル研) | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

朝起きると外は、集中豪雨のような降り方で、とても出かけられる天気ではなかったです。

昨夜は、宿題勉強などで遅くなったので、1時間余分に寝させてあげました。

朝食当番だけは、少し早く起きて、準備をしました。担当は、R君です。

予定では、もう山登りが始まっている時刻ですが、今日ばかりは無理です。いつもと同じ時刻まで待って、藤原に向いました。

早速、お寺の駐車場からヒルの広まりの調査開始です。

何時も、上の方から水が流れ込んでくる左隅の所へ急ぎました。

います。います。ちゃんと予想通りいます。

中央杉の葉の所から出できました。

10分くらいで15匹捕りました。でも、広いこの敷地の中でヒルがいるのは、このコーナーだけなんです。あとは、どうなっているのか、また調査します。

子ども研究員は、ここは、最終墓場のようなところで、ヒル地獄だと話していました。これだけ広いと、この下に流れていくことはよほどのことがない限りありえない。すると天気の良い日に干からびで死んでいくことになる。まさに地獄だ、というわけです。でも、助かる方法が少しある。それは、ここに遊びに来た動物などに付いて他の所に運ばれたら、助かることになるだろう。この研究員たちの作話を聞きながら、なかなか高度な想像だと思いました。凄いね。

さた、今日の本命のヒルスポットから上の方に向います。

ここまでは、通常のヒルの出現数で、時々足に上がってくるのを捕っていました。いつものヒル捕り場にも30〜40匹いました。これは、本日は捕らずに、見ただけで通過です。

登山道に入ると、小さいものから大きいものまで、たくさんいます。足にどんどん上がってきます。大きいものだけ捕って、後は逃がしています。

昨夜のミーティングで、この谷から斜面にヒルの増殖場所があると見当をつけていたところに来ました。予想的中です。います、います。さすが僕たち研究員も、手を焼くほどの数です。

のぼってくヒルは、小さいものが多く、そのあいだを縫って大きいのが靴の中やレインコートの中を攻撃してきます。

 

この辺りは、間違いなくヒルの量が反対側の斜面より半端なく多いです。昨日予想した地図とぴったり合います。地面は石灰岩がゴロゴロしいます。ちょっと足をとめると、どんどんヒルが付いて登ってきます。

登山道に斜面を流れ落ちてきたヒルは、ここで一度引っかかって止まりす。だから、たくさんヒルがいるのです。

今立っているところは、ヒルスポットの上の方になります。

T字路の所まで来たので、今日はこの辺りて調査は終了することにしました。ヒルに追い返された感じです。疲れました。

 

これで、次の研究日にこの上を探したら、ヒルの一番上のスポットが見つかるでしょう。ほぼ絞られてきました。

5年前に、産卵の研究をしていた先輩のI研究員が、三重生物の発表会でヒルスポットの存在を予言していたのですが、それがいよいよ現実味を帯びてきました。

 

お昼は、河原でラーメンを作って食べました。今日も中身が濃くて、つかれました。

狗留尊までは、遠い道のりですね。次回は、このT字路からの調査となります。