え1っ、住人ではなかった?! (第12回ヒル研) | 子どもヤマビル研究会

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2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

じめじめした嫌な気候ですが、ヒル研にとっては、結構いい季節なんです。それって、負け惜しみと言われそうですが、今日もたくさんのヒルに出会えて、大喜びです。

 

最近のプログラムは、最初1時間くらいは、今までいろいろセットした瓶の中のヒルの観察です。

一番は、食餌実験です。石灰岩の砂だけの瓶のヒルが一番に飢死するのではと予想して、飼育しています。

それが、意外に元気で、吸血意欲満々です。お腹が空いて、必死に頑張っているのかも知れませんね。

全ての瓶をチェックしていくと、鶏の首から吸血させたセットのふたを取るとすごい姿が見られました。

太ったヒルがじっとして動かないのです。これは、産卵しそうで楽しみです。

 

観察が終って、野外観察に出掛けました。

先ず、以前からお邪魔している高台の民家のヒル調査に、ちょっとお邪魔しました。

前回までの調査では、5月中頃に17匹のヒルを取り切ってからは、3度お邪魔したのですが、一匹もいませんでした。

これは、住人についてきたヒルが落ちたという判断が正しそうだと、みんなで話し合っていました。

先週、ネットで秦野駅にヒルが大量に発生したという記事をみて、やっぱりヒルを広げているのは、人間が大きな働きをしているという結論になっていました。

今日朝、お邪魔すると、いるいる、結構たくさんのヒルがある定まった場所にたくさんいます。みんなで手分けをして捕りました。30匹を超えました。これは、住人についてきたと考えるのは、かなり無理があります。

住人の証言に寄れは、最近サルが沢山くるようになった、ということです。

丁度、サルが遊んでいくという木の下や、高跳びごっこをしたあとが残る竹の曲がっている様子があり、その下に限ってヒルがいるのです。これは、サルとの関係がかなり深いと思われます。カメラをしかけて帰りました。

 

午後は、藤原の砕石置き場にヒルが沢山出るという情報を得たので、その付近の捜索に向いました。

砕石置き場ではなく、その横の山が怪しいということで、踏み込んでみると、いました。斜面を読みながら、ここかなと歩いていくと、いました。40分くらいの捜索で50匹くらい捕りました。ぼくたちは、ヒルのいるコースをかなり正確に読めるようになりました。

水で拡散しているという考えは、正しいことが証明されています。

会社の方も、そんなにたくさんいたのと驚いておられました。

 

帰って、資料の整理をした後、解剖実習になりました。解剖顕微鏡を使っての2度目です。未だ、覗きながらは無理ですが、かなりうまくなりました。スケッチの仕方を勉強して、スケッチの体験もしました。

とてもきれいに解剖できています。嗉嚢盲管に血液がたまっているのも、はっきりわかります。

1時間半ほど集中して、実験をして、夕食になりました。今日の担当は、Y研究員で、御自慢のからあげを作ってくれました。

美味しかったです。

そのあと、勉強の時間になり、それぞれ自分の勉強をしていました。

今日の最高の収穫は、高台の民家のヒルは、住人についてきたものではないということの確信を得たということです。

明日は、狗留尊に上り、ヒルスポットの確認をしてきます。あいにく大雨だそうで、気を付けて行ってきます。