天気予報通り、出かけようとしていた9時ころから降水量は半端じゃない。それでも、さっとカッパを着て、外に出ました。
昨夜のBBQがまだ、胃の中に残っているが、頑張って藤原町に向いました。一昨日からの雨は、私たちにとっては恵みの大雨なのです。
前回も前々回の研究日も小雨は降ったものの、その間も含めて雨らしい雨は降ってなかったのです。つまり、地面が湿る程度でした。
第1回のヒル研で、何時ものヒル捕り場で50匹ほど捕ったら、それ以降いなくなりました。それ以後は、捕り残しが出て来ているくらいで、殆どいませんでした。
そのヒル捕り場が今日はどうなっているのかを調べるために、藤原に向いました。そういう意味で、恵みの大雨なのです。
まず、駐車場へ水が、山の上から流れ込んでくるところに行きました。ここも、前回調べて、一匹もいなかったのですが、今日はいます。
ちょうどR研究員がしゃがんでいるところに、上の道から水が流れ込んできます。ここを探せば、ヒルは見つかります。います、います。
私たちが、最近ヒルの最終たまり場と呼んでいるところです。もう、ヒルの広がるコースは読めています。
今日は、大きめのヒルを捕って、上の方にあるヒルスポットに放す計画です。つまり、流れ落ちてきたヒルを元の場に戻すのです。
30匹くらい捕りました。ヒルを探しながら、いつもの林道を上ります。
何時ものヒル捕り場に行くと、ここにもたくさんいます。大きめのヒルを捕ります。
獣道の下りて来ているところに、特に多いです。これも、今までの研究から獣についてくるのではなく、獣道は周囲より少し低く、水がそこを流れ落ちてくるので、ヒルがたまっていることが分かっています。予想通りの所に、ヒルはいます。さらにヒルを捕りながら上に向います。
誰かが、ヒルが背中に入っている感じがすると言い出し、足元を見るとたくさん小さいのが登っていました。カッパの外側や内側を上っているのもいます。服の内側を調べたら、ここにも小さいのが沢山いました。
今日は、半端じゃない。大きいヒルは、良く見えるので、上って来るのを捕まえられます。しかし、小さな1cm前後のものは、見えにくいので、ついつい見逃してしまいます。この後も悲劇が続きます。
水の流れた所も、道端にはヒルがいます。でも、立ち止まると、じゃんじゃん上がってくるので、急いで、ヒルスポットに行きました。早く用件を済ませて、帰ろうという段取りです
ヒル捕り場に着くと、急いで、この囲いの中にヒルを50匹ほど放しました。
ヒル密度を上げて、自然界での産卵の様子を見ようという大実験です。まだ、誰もやったことがない、実験です。去年の9月ころから温めていたもので、もうすでに、100匹近く放しました。でも、そこに留まるものは少しのようです。未だ、そこでヒルを捕ってないので、なんともいえまんが・・・・。落ち葉をたくさん入れる必要がありそうです。隠れ家がすくないですから・・・・。
T研究員がここは、ヒルヒルズと命名します、と宣言していました。ヒルを放している間も、次々、足にはヒルが上がって来ます。指でつまんで捕っては、「ヒルモミモミ」というヒル研の秘密の技で、ヒルズの中に投げ込んでいました。
どうして、ヤマビル忌避剤使わないのかと疑問に思われる読者がおられるかもしれません。私たちは、ヒルを生け捕りして実験しています。靴に忌避剤を付けていたらヒルは近づいて来なくなり、困るのです。また、薬剤に直接触れたヒルの多くは、しばらくすると死んだりします。これも困るのです。だから、身体を張って研究しているのです。
さて、帰り道も急いだのですが、足からたくさんヒルが上がってきました。
さすが、今回の雨はヒルを広く拡散させてくれました。その確認が取れて良かったです。
車に戻り、カッパを脱いだり長靴を脱いだりしてヒルを調べました。
知らない間にたくさん吸血されています。みんなが互いに調べ合ったら、合計20匹くらいにやられていたことになります。服の中から下着の中まで互いに点検しあって、もういないことを確認して、車を発進させました。すぐ、疲れてみんなうとうとしていました。
研究所に着く手前で、T研究員がどうも脇のあたりかムズムズすると言って腕をあげたら、やっぱり・・・・
見事なヒルでした。全然気づかなかったようです。もう、落ちそうになっていたので、静かに車から降りようとしたら、外れました。
今日のお宝実験が出来上がりました。
これは、4週間くらいで産卵の可能性がありますね。
藤原に行った理由は、大雨でヒルが拡散されているかを確認しに行ったのですが、ヒルにやられたことに意識が流れてしまいました。でも、どの場面をとっても、篠立林道周辺では、ヒルの拡散は水の力に寄ることがはっきりしました。
とても充実した1泊2日の研究会でした。子ども研究員も、満足てきた思います。今回も、大きな成果があった1泊2日でした。