公益財団法人ささえあいのまち創造基金さまから、この度子どもヤマビル研究会の活動に対して御寄附を頂きました。ありがとうございました。
今年は、あいにく中国から世界に拡散したコロナの影響で、活動が思うようにできません。研究自体が中断せざるを得ない状況です。
このいただいた基金は、昨年度末京都大犬山霊長類研究所の半谷先生をはじめとするヤクザル調査隊の研究者の皆さんと、ヤマビルを通してお近づきが出来、大学の研究機材を使わせてもらって、研究を深める予定を立てていました。また、屋久島にいるヤクシマビルを頂いて、鈴鹿の山のヒルとの違いを調べる予定も立てていました。
その、研究諸経費に充てる予定でいますが、研究活動計画がなかなか安定しないので、困っています。
でも、折角いた大切な基金ですので、有意義に使わせていただきます。
もう、既に今年の活動の中で新しい発見をしています。ヤマビルがカエルに取りつき吸血するという事実です。このヒントも、ヤクザル調査隊の東京農工大連合の森嶋さんの研究で教えてもらったことを、実際確かめたものです。ヤマビルの消化管に残っている血液のDNA分析から、多くのヤマビルがカエルの血を吸っているという結果が出たと、森嶋さんが報告されたのです。
私たちは、ヒルがカエルの血を吸うというのは目からうろこでした。今まで一般的にはヤマビルの拡散は、シカやイノシシによるものだという研究が発表されています。
しかし、私たちがヒルの調査を進めていく中で、ヒルの食料との関係から、シカやイノシシ説はかなり怪しい研究結果だとにらんでいます。そして、いろいろヒルの食べものを探しているとき、森嶋さんからカエルの話を聞き、すごく納得できました。
早速、今年確かめたら、実に簡単な実験でその結果の正しさを観察できました。カエルの吸血の報告は、前々回のブログに上げましたので、お読みいただいていると思います。
このように、京大のヤクザル調査隊の先生方との交流・情報交換等に、この基金を大いに活用させていただき、更に子どもヤマビル研究会員の研究活動を支え、盛り上げていきたいと思います。ありがとうございました。
早くコロナの影響が消滅して自由に往来が出来て、研究活動を充実させていけるような日が来ること心待ちにしています。