一度ここらで、一区切り | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

長い梅雨に恵まれ、無我夢中で走り続けてきたヒル研ですが、ちょっとここらで一服して、今までの整理をしたいと思います。

時期が時期ですので、夏休みの自由研究や作品展用のまとめをします。

 

今の子どもたちは、学校でもパソコンを扱っているので、さっとパソコンの前に座り、打ち始めます。すごいですね。

私が子どものころは、当然こんなものはなく夏休みの宿題と言えば、植物や昆虫採集、工作、写生、夏の友を提出するのが定番でした。今は、自由研究という名の、とてつもなく難しい課題が出されるようです。もう、それほどテーマはないよという悲鳴も聞こえてきます。でも、ヒル研の研究員は、ずっと頑張っているヤマビルを材料にすれば、でも、ネタはいくらでもあり毎回素晴らしい作品を作ることが出来てます。結構お得感があるようです。

今年、テーマとして何とかまとめようとしているのは、三人三様です。

・鈴鹿の山のヒルの分布の違い

・藤原の林道のヒルの広がり方

・ストッキングは、ヒルの攻撃から守れるか

・ヒルの食べものは、血だけなのか

・ヒルのすみかは、どこでしょう

・石灰岩層の地域に、ヒルが多いのはなぜか

というようなことをまとめるようです。まだ、素敵な題は考えてないので、これから中身を練る中で、作っていくことでしょう。

それにしても、今年は、長い梅雨で研究には十分なほどの機会を授かりました。ですから、この恵みを生かして立派な作品に仕上げてほしいと思っています。

 

今年は、野外を研究場所にしたので、天気と相談で予定がころころ変わりました。週末は雨という天気予報を聞いてじゃあチャンスだと、研究日にしたりして、結果として毎週集まって研究員も大変だったと思います。

 

その間に、猟師のYさんや釣り名人のYさんに特にお世話になって、ヒルをエサに魚を釣ったり、イノシシや鶏の血をもらって産卵実験を進めたりと、ご協力いただきました。

元校長先生の藤原在住のO先生は、町内のいろいろな組織と調整役をしてくださり助かりました。また、地域の人たちに子どもの活躍を知らせてもらったりしました。

だんだん、子どもたちの活動が広まっています。来年は、是非新入会員をいなべ市から迎えたいと思っています。まだまだ、これからいろいろお世話になります。よろしお願いします。

ヤマビルもたくさん捕獲しました。藤原町内の林道にほぼ毎週出かけて、合計すると500匹以上のヒルを捕りました。でも、今年のヒルは、ほとんど飼育実験用にビンの中で生きています。

解剖用に命をいただいたのはまだ、あまりありません。むしろ、ヒルのすみか調べや食べ物調べに、大事にされています。

研究員は、夏休みになり、今まで蓄積したデータを使って、いろいろまとめをしていきます。今年は、熱中症の危険にさらされることなく、研究所の冷房の中でいろいろアイディアをまとめていくことになるでしょう。

これから、楽しい遊びも、予定しています。釣名人が、ヒルがたくさんいるところに釣りに行って、魚のBBQをしようと誘ってもらっています。時間がうまく合えば、是非楽しみたいと思います。よろしくお願いします。

今日は、中締めというところです。