7月14日は、研究員が2名しかいないという寂しい会です。地区の子供会行事に一人が出かけて行き、高校生は模擬テストに出かけて行ってます。OBが来てくれたので、何とか寂しさは解消しています。
午後は、前回の基礎実験のつづきをします。
ストッキングを履けば、ヒルにやられないという実証をしましたが、その時飼育瓶にかぶせてあった網戸の網を通り抜けてくるヒルを確認しました。
きょうは、網目を通り抜けて吸血しに行くかどうかを調べる実験をしようということです。
腕に、網戸のあみを巻いてテープで固定します。そこにヒルを乗せて、どのような動きをするか、を動画撮影していきます。
網の目は、1mmです。皮ふがすぐそばにあるので、ヒルは熱を察知して皮膚があると判断しているようです。必死になって据える場所を探します。
やがて穴に気づいた姫は、網目から顔を突っ込み吸血を始める準備をしました。
釣り名人からお借りした拡大カメラで見て見ると、
このように網目から口を入れて、吸血することが出来ます。
このヒルは最大伸びて17mmの小型のヒルです。
もう少し大きいヒルで試すと、口が1mmを越えてしまい、網の上から口は届かず、吸血はできませんでした。
交代して、何度もやりましたが、ヒルは吸血できると判断して吸血場所を探しました。
次に、今の靴下は二重にも三重にも出来ているのでヒルは入り込めないという実験は前回しました。それで、昔の靴下に近づけるように市販のガーゼで試してみることにしました。
網と同じように、ガーゼを広げてテープで固定しました。そこに、ヒルをつけるとすぐ吸血場所を探し始めました。
長さが27mmのヒルに変えて、ガーゼの上から吸血できるか試してみました。
すると、網のように繊維が硬くないので、そのまま吸血し始めました。
ヒルの口周辺に少し血がにじんでいるのが見えると思います。ここで中止したので膨れるところまで確かめていませんが、皮膚に傷をつけたことは間違いないです。ガーゼのような布の場合は、布の上からでも吸うことが出来るということです。
これらの実験と前回のストッキングの実験を合わせると、ストッキングやソックスをうまく使えば、ヒルの被害はうんと減らすことが出来ます。
ストッキングやソックスの上部に忌避剤を振りかけ、体にヒルが上がっていかないようにすれば、大丈夫です。
読者の皆さんに安心を与えることが出来る研究成果になりました。ご参考に。