新実験---ヒルでアマゴが釣れるのか | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

今日は、かねてからお願いしていた渓流釣りの名人Yさんに、登奈井尾林道沿いの川に連れて行ってもらいました。昨年も連れて行ってもらいましたが、ヒルもそこそこいてヒル採りを楽しみましたが、その時から魚がヒルを食べるのかどうかという情報を集めていました。

 

有力情報は、近くの山小屋のご主人がいけすで飼っているアマゴに、お客さんが付けてきたヒルをもらって、投げ入れているという話です。アマゴが喜んで飛びついてくるという話でした。

それではと、Yさんに無理やり頼んで、本日の餌はヒルにしてほしいと無理を言いました。快く協力してくださり、本日の実験となりました。

登奈井尾林道は最近土砂崩れが起きて、少々荒れているという注意書きがありましたが、本日は徒歩で1kmくらい上流まで入りました。

さっそく、私たちはヒルをとりましたが、昨年ほどヒルはいません。中くらいのものがとりあえず10匹くらい捕れました。もっと大きめのものをと、探し続けました。それと並行して釣りを始めました。

ヒルを針につけるのは、もちろんヒル研のメンバーです。やはり、皮ふが固いので釣り針と言えども、簡単には通りません。かなり力づくで針に付けました。期待を膨らませて小さなうきを見つめました。空振りの連続です。

場所を変えて何度も試しましたが、うまくいきません。もしかして魚がいないのではと、いつも渓流釣りで使う「ブドウ虫」に付け替えると、簡単に釣れました。やっぱりだめかと思い始めたころ、名人の竿にあたりがありました。

釣れたのです。ヒルでも釣れたのです。

さっそく、二本とも大きめのヒルを付けて流しました。ちょっと待つとかかるようになりました。でも、飛びつくような速さではないです。

口元に、ヒルが付いています。結構繰り返し使えます。

研究員も、竿を持たせてもらい釣り上げていました。

しばらくして、川底を流していた研究員が手ごたえを感じて釣り上げると、なんとヒルが石に吸い付いていて、大笑いでした。

終わりころ、釣れた魚にヒル食べさせてリリースしていました。さて、その先どうなったのでしょう。

楽しい釣りも、ある程度の成果がありました。山に棲む魚は、ヒルを食べるということが分かりました。川べりに落ちてきたヒルは、最後、川におちて魚のえさになることがあるということです。

食物連鎖の一部分です。

 

今日は,T研究員の誕生日であることが分かり、帰りにケーキを買おうというと、本人は僕はケーキは嫌い、何も特別なものは食べたくないというので、シェフのアイディアで野菜のケーキを作ってお祝いをしました。おめでとう。

頑張って研究しましょう。