6/30. 楽しい夢を見ていた研究員を6時半に無理やり起こして、朝食タイムです。ヒル研の朝食の8割はシリアルです。それを楽しみに来ている研究員もいます。ちょっと口が肥えて来て、あの会社のあれがいいというようになりました。甘やかしすぎですかね。
さて、6月30日朝から集中的に強い雨が降っています。30分くらい降って30分くらい小雨になるというパタン。でも、土日にしかヒル研はできないので、雨の中出かけることになっています。
先ず、8時から打ち合わせをしました。昨日仕掛けたカメラに動物が映っているかどうかが、ヒルの広がりを調べるカギになります。
それで、今までのことを踏まえていろいろ予想を立てました。
⇒カメラに動物が何匹も映っていて、ヒルがたくさんヒル捕り場にいたら、ヒルは動物が運んできたと考えられる。
⇒カメラに動物が映っていても、ヒル捕り場にヒルがほとんどいなかったら、ヒルは動物が運んでくることはない。
⇒カメラにほとんど動物が映ってないか一匹も映らないで、ヒルがたくさんいたら、ヒルは斜面の上の方ら水などの働きで落ちてきた。
このように柱を話し合って、9時になり藤原に出かけることになりました。
気温27℃、湿度83%、地温23℃雨です。ヒルが大好きな環境です。
さて、いつもの所で捕り始めてもなかなか見つかりません。
しばらく探していると中くらいのものが出てきました。20数匹です。
それは、けもの道の下りてきたところです。水が流れたあとがあります。
いつもの所から少し奥に移動して、ヒルを見て見ると、ここにも流れ落ちてきたと考えられるヒルがたくさんいます。
狗留尊の登山道を上って昨日も見に行ったヒルスポットAを見に行きました。
ふた手に分かれて、再度ヒルスポットAで卵塊探しをしました。見つかりませんでした。
それで、もう一組はこの上にヒルスポットがあって、そこから流れ落ちてきていると考えると、上を調べてみようということになり、私とT研究員とで、更に山道を登りました。ちょうどヒルスポットAの上に当たるところを調べました。
この登山道は、それはそれはヒルがにょきにょき出できます。長靴にどんどん上がってきて、とってもとっても攻撃を受けます。
今日は時間がないので、今度もう一度来ようと下山しました。
明らかに、ヒルスポットAの上に、更にヒルが繁殖している場所があることは確かです。次回、上ってみようということになりました。
林道まで降りて、足元やカッパの点検をすると、久しぶりにヒルにやられました。
カッパの中に内側から入り込んだヒル。
コーディネータの足について満腹まで吸血したヒル。
そのほか、コーディネータは23匹のヒルの猛攻を受けて、両足血だらけでした。長靴を登るヒルは、気が付いた時捕獲していたのですが、気が付かない間に私の足を見つけた23匹のヒル、あっぱれ! というところですね。
久しぶりにヒルのリベンジを受けたねと笑いました。今まで数えきれないほど、ヒルの命をいただいたので、仕方ないですね。
吸血したヒルは、そのまま飼育瓶に送り込まれました。
実は、今日は、忌避剤に触れてないヒルが欲しかったので、長靴には忌避剤は付けずに靴下のゴム付近だけにしました。それで、皮膚に取りつけるところは、たくさんありましたので、こんな被害になりました。
いつもは、ひる下がりのジョニーを使っているので、まずヒルにやられることはないのですが、今日は、使わなかったので、ヒルの猛攻に遭いました。
麓の集落のサイレンが鳴りました。お昼の合図です。ヒルと格闘する時間が長かったので、お昼の時間が来ているのに気づかずにいました。急いで引き上げて、研究所で昼食でした。
体も冷えたし、ヒルにもやられたので順番にお風呂に入り、その間にG君に昼食を用意してもらいました。
特製マーボー豆腐ランチになりました。暖まっておいしかったです。
午後の実験まで、しばらく休憩です。
午後一は、昨夜の防犯カメラチェックからです。期待を膨らませてみたのですが、夕方4時半過ぎにタヌキが1匹映っていただけで、直ぐどこかに行きました。
ということで、ヒルを20匹も落としたとは考えにくく、雨水が流れてヒルを広めたということになります。