雨でヒルが拡散していることを再確認 | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

ヒルを拡散しているのは、シカである、という話は、冤罪です。

今日は雨が幸いして、そのいくつかの証拠をつかみました。

 

篠立林道に着いて、いつものヒル捕り場まで歩いているとき、先日からの雨で林道も水が流れたようで、普段はいない道の真ん中で、何匹ものヒルに出会いました。(左中央)

ちょっと油断していたので、ジョニーをかけずに歩いていた私の足に、3匹取り付いていました。

 

前回同様、ヒル捕り場のヒルを全部取る作戦から開始しました。

今日は、気温28℃、湿度80%、地温23℃で天候は小雨です。ヒルにとっては絶好の環境です。

沢山ヒルが顔を出します。小さいのも含めて、60匹捕りました。それで、私たちのヒル捕り場のヒルはいなくなりました。

 

ところが、その反対側の道路沿いは、水が流れていて、杉の葉の落ち葉がたまっているところがあります。そこをよく見ると、いつもはめったに見かけないヒルが結構たくさん見つかりました。

皆で探すと、狭い場所なのに30匹は超えました。

これは、昨夜までの雨で水かさが増え、流されて来たものだと考えられます。

 

そのあと、前回見つけたヒルスポットへ、詳しい調査のために上がりました。

登山道も、緩やかな登りになるとたくさんのヒルに出会います。

そして、ヒルスポットに到着です。

今日は、ヒルスポットというからには、その場で増殖している必要があると思うので、卵塊探しを中心に調査しました。

懐中電灯で、地面を照らしながら探しましたが、本日は発見に至りませんでした。

約1時間探し続けて、今日カメラマンで来てくれているボランティアのG君が太ったヒルがいる。動きが鈍いと教えてくれました。早速確認すると、しっかり吸血し終えたヒルでした。

大きい方が、見つけたヒルです。小さいのは私足についていたのを瓶に入れておいたら、並んで寝ていました。

葉の裏にこのようにして身を隠しているのです。やがて卵が期待できそうなので、特別の飼育ビンを用意しました。

 

活動の最後に、駐車場の下にある草原を調べました。ここは、臨時の駐車場になるところですが、ここに林道の水か流れ込んでくる場所が奥の方にあります。

その場所にヒルがいないか確認に行ったところ、ちょうど水が流れ落ちてくるところにたくさんヒルが見つかりました。狭い場所ですが、10匹以上捕まえました。

普段はここは、乾燥していて、ヒルはいません。先日からの雨で、上の方から流されてきたものと考えられます。

 

帰りに、今日もカメラを仕掛けてきたので、明日、どのくらい動物が来ているかが分かると「シカがヒルを拡散させた張本人」という説は冤罪であることがはっきりします。

 

今夜も、ありがたいことに雨が降っています。明日のカメラの写真が楽しみです。