大自然の中で研究する難しさを痛感 | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

今期のヒル研は、実験室的にするのではなく、大自然の中で実験研究を進めるスタイルをとっています。

そのため、実験が天候に左右され、なかなか思うように進みません。

前回の研究会(5-6回)で、ヒル捕り場のヒルを全部捕り切ってカメラを仕掛けて帰り、その結果、夜中にシカが二頭現れたのが映りました。が、ヒルは落とされませんでした。シカがヒルを撒き散らしているというのは、疑問があると思っています。

 

その続きの実験は、では、どこからヒルが来るのかを確かめることです。おそらく、梅雨の時期に入り連日雨が降ると、ヒルはどこからともなくこのヒル捕り場に現れるはずです。それがどこから来るのか突き止めようという大実験なのです。

 

天気予報を見ていると、明日、金曜日から雨が降るという予報になりました。子ども研究員は学校ですから招集するわけにはいきません。

それで、私が代わりに本日、木曜日にヒルがいないかどうか見に行き、ついでに夜だけ記録するようにした監視カメラを仕掛けて帰りました。

では、今日はヒルはいたのかというと、30分くらい息を吹きかけて探しましたが、0匹でした。つまり、日曜日以来木曜日まで、ヒルは戻ってきていないということです。気温29℃、湿度40%、表面温度23℃でしたので、土曜日にヒルを獲った時とほぼ同じ条件です。でも、ヒルは戻ってきていません。

それで、明日金曜日に雨が降るということなので、このヒル捕り場にどのような変化があるのかを調べようというわけです。これだけでも、大実験ですよ。

子ども研究員にこれらのデータを渡せば、彼らがいろいろ考えるでしょう。

この土日は、夏山フェスタに行くので、研究活動はできません。それで、来週月曜日に私がカメラを回収に行きます。カメラの写真も含めて、データを分析するのは、その週末になります。なかなか自然の中で実験研究をするのは、大変な困難が伴います。

じゃあ夏休みにやればいいということなのですが、そのころになるとヒルの出現率が下がり思うようにいきません。

まあ、子ども研究員が頑張るので、私も頑張って応援しようと思います。私の若さを保つためにも・・・・。