確かな証拠をつかんだぞ | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

昨日からの宿泊研究会。大実験の結果がひとまず出ました。

④昨夜のヒルとり場で、再度ヒルを捕ります。昨日カメラをセットしてから約18時間後です。現在時刻は9時30分。

気温は、26℃  湿度65%  地温 18-19℃です。昨日とほとんど同じ条件です。湿度が少し高いです。ヒルにとっては、今日の方がやや条件がいいです。

40分くらい探しましたが、ヒルは3匹しか見つかりません。頭が痛くなるほど息を吹きかけて探しましたが、この3匹だけです。

それで、昨日仕掛けた監視カメラを回収して帰りました。何が映っているか楽しみです。

 

お昼は、ボランティアのS君が来てくれて、ちらしずし定食を作ってくれました。おいしかったです。彼は、今朝から来てくれることになっていたのですが、仕事疲れで朝寝坊してしまいました。その懺悔もあって、みんなで作る昼食を一人で作ってくれました。

 

午後は、ちょっと怪我で遅れていたY研究員が到着して、いよいよ監視カメラのチェックが始まりました。二度目なので、操作方法は大丈夫なのでチームを二つに分けてすぐ開始しました。

しばらくすると、「いたあ!!」と、M研究員の声が上がりました。

画面をよく見ると、シカが二頭映っていました。午後10時30分のことです。約8分間シカが遊びに来ているのを見つけました。

これは、すごい発見です。

シカが遊びに来ているのに、ヒルの数は増えていません。

ますます、シカがヒルをまき散らしているという話は疑問符が付きます。では、どこからヒルは来ているかという話は、これからの研究を待つことになります。

今まで、猟師さんから、シカにヒルが付いているのは見たことがない。蹄にいるのは見たことがあるが、体についているのは見たことがない。だから、シカがまき散らしているというのは、間違いだとよく聞かされます。

この実験も、それを裏付ける資料に十分なります。

 

今回の大実験は、私たちの予想通りの結果になりました。ヒルがどのように拡散しているのかという、確かな手応えを得ました。