雨が降ったので、ヒル捕りのお手伝いに | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

昨日は、久し振りに雨が降り、しかもかなりまとまった雨になりました。

35度近くあった気温も急に下がり、熱中症の心配もひとまずいらなくなりました。

 

今年は、タイミング的に子ども研究員が休みの日は、カラカラ天気になり、登校し始めると雨が降るという皮肉なサイクルです。

それで、次回6/1の研究会にヒルがいないと話にならないので、私が今朝から山に行って、ヒル捕りをしました。

 

国道365号線藤原地内の気温表示は、19℃。山の中に入るともう少し低かったです。太陽が出て来ないかと待ちましたが、今日は曇りのようです。地温をはかると13.7℃、息を吹きかけても出できません。湿度は、60%です。

少し日が当たってきて、地温15.3℃、になったら、葉っぱの下から一匹のそのそと出できました。いつものように、獲物を見つけたという勢いはありません。何か眠いのを無理やり起こされたのとよく似ています。

 

20分ほどほかのところを探していても、見つかりません。地温は13.2~14.7℃です。

 

また、元のところに戻ると、地温が17℃になっていました。ふっと息を吹きかけたら、でてきました。私のいるところより50cm位離れた所の葉の下から出できて、鎌首を上げで向きを定めています。

 

さっそく、採集瓶の中に入れました。すると、次から次へと出てきて、10分くらいで20匹捕りました。かなり大きいものです。

今日の雨上がりの気温や地温は、ヒルの活動について、興味ある答えを返してくれました。地温15℃が活動の境目であるということです。

このことから、前回の湿度の違いと合わせて、

ヒルが活躍するのは、気温はあまり影響なくて、地温が15℃以上、湿度は40%以上(前回の結果)で、活動開始します。

ヒルが活動するときの気象条件が、これではっきりしました。

 

今日の目的は、実験用のヒルを確保しておくことですから、もし、6/1がカラカラ天気になっても、大丈夫実験はできます。