先週のカラカラ天気から、どんより曇った天気になりました。気温は20℃湿度70〜75%、地面の温度15℃前後と、ヒルが活動し始める条件は整っています。研究員みんなが、気合が入っています。
今回は、名古屋の小学1年生が体験入会として参加しました。虫さん大好きの活発な男の子です。
一人増えての4人のヒル捕りです。いつもの場所に行き、何とか、生殖実験ができる個体数を確保したいので、頑張りました。
やはり、気温が最低レベルなのであまりヒルは活発には動いてくれません。
今までの研究から、ヒルが出るはずの場所を中心に探しました。
ヒルが例年よく捕れる場所は、その山全体ではないのです。特定の場所でたくさん捕れるのです。たくさん捕れるということは、その付近で増殖していると考えています。その場所は、石灰岩と深い関係があるということです。
山の崖を眺めながら、その下を探すと、ぼちぼちヒルが見つかりました。
それではと、見つかった場所から崖に登れるルートをたどって、5〜8mよじ登りながらヒルを探してみました。すると、研究員の足やくつに何匹もヒルがとり付きました。予想通りです。
しばらくそこで探しているとき、研究員が足を滑らせ腐葉土がごっそり掘れたとき、ヒルが数匹その穴から出てきました。
この冬、ここで寒さをしのいでいたのかなあ、と思います。
それにしても、ヒルが腐葉土のすき間から土の中に潜り込んでいるという、一つの事実つかまえました。
ここなら、結構暖かいと思います。16℃ありました。冬を越すには十分です。腐葉土が発酵するときの熱ですね。
さて、私たちの仮説が正しいという確信を得たので、そのあと、崖の中腹と林道沿いをリンクさせながら、調査しました。
これは、新発見につながりそうです。
今年、1年かけで実証していける見通しが出来ました。
ご期待ください。ヤマビルの拡散は、シカやイノシシが犯人というのは、冤罪であるという証明が出来そうです。
時雨て来たので、研究所に戻って昼食となりました。何か、研究員ひとり一人に活気が出てきました。
捕獲してきたヒルの大きいのを10匹ずつ二瓶に分けて入れて、交尾機会を作ります。いわゆる婚活ですね。
交尾の機会を1週間与えて、その後吸血させて産卵を期待しようという手順です。
ここまでのことを、ノートにまとめて、朝からの一連の研究は、ひと段落です。
そのあと、小休止をはさんでもう一つ実験をしました。 <続く>