2月9日、三重生物研究会の発表会がありました。
5年生のY研究員が、「ヤマビルの吸血と動物との出合い」というテーマで、12分間の研究発表をしました。
ヒルは一年で一度吸血するだけと言われているが、解剖の練習をしていると嗉嚢毛管というところに血をためていても、再び吸血しに来るヒルが約70%もいた。そうなると、血液を提供してくれる動物が更にたくさんいないといけなくなる。猟師さんの話では、シカやイノシシの体にヒルが付いているのを見たことがない。蹄にはいることもあるけれど、それが要因で全国的にヒルが拡散しているとは考えにくい。という話を聞いた。僕たちの今までの研究と重ね合わせても、拡散させているもっと他の原因があるのではないか、と話を進めました。
そして、5年くらい吸血し続けて大人になり、交尾して産卵するサイクルを考えたとき、食料が動物の血液だけとするとどう見てもそんなにたくさんの動物に出会っているとは思えない。きっとほかに何かがあるのだろうということで、次年度続きをやります、と発表しました。
小中学校で6名の発表者がいて、それぞれな休みを中心に研究したことを発表しました。小学生は2名で、実は行ってびっくりしたのですが、藤原岳自然科学館の発表会で最優秀と優秀賞取った二人だったのです。2人とも藤原の時と同じような内容ですが、その間にさらに研究を重ねての発表でした。
昼食後、審査員の講評と表彰がありました。なんと小中の部は、小学生二人が知事賞と、教育委員会賞をいただきました。わがヒル研のY研究員は、教育委員会賞をいただきました。
知事賞が欲しかったなあと、Y研究員は悔やんでいましたが、ヒル研としては、3年間で確実に上位の賞をいただいているので、コーディネータは大感激です。来年頑張ろうと、慰めながら帰宅して夜はお祝い会をしました。
ボランティアとしていろいろお世話をしてくれたOBの研究員とともに、いろいろ振り返りました。
実は、このOBが3年前に発表の道を開いてくれた立役者なのです。それから代々その研究を守り続けて発展させて今があるのです。
来年度は、この発展と更に別の大発見と二つ発表できる予定です。
講評で、審査委員長から、毎年新しい発見をしてくれてすごいです。これからも頑張ってくださいという言葉をいただきました。
私達は、もう来年度の研究を見据えて準備しています。ヒルは嫌な生き物ではなく、うまく付き合っていけば可愛い生き物ですという発表の最後のことはに、私たちの思いがいっぱい詰まっています。、
毎年、発表の質も上がり充実した発表会になってきました。来年度は、かなり頑張ってやらないと出させてもらえなくなるかもしれません。
間もなく、新会員の募集を開始します。こんな楽しく大きな成果をあげている子どもヤマビル研究に是非参加してください、おまちしています。