でかしたぞ、研究発表会 | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

10月27日午後、藤原町自然科学館で第42回研究発表会が開催されました。

我が子どもヤマビル研究会は、3人の発表をさせていただくことが出来ました。なかなか時間が取れなくて、26日の夕方から研究所に泊り込んで練習しました。思ったとおりいかないので部分修正して、寝たのが23時という頑張りでした。朝も6時に起きて、最後の練習をして本番にそなえました。

12時半に会場入りして、集まってくる他の発表者を見ていました。受付を済ませて、会場のレイアウトを確認して、席につきました。4人の席が用意されたので、発表者3人とパソコン操作を担当してくれるボランティアのY君がすわりました。わたしは、ボランティア君に任せて後部の席に移動しました。

13時きっかりに始まり、教育長さんの挨拶、審査員紹介、諸注意があっていよいよ発表です。時間のことはそれほど気にせずに、聞いている人にわかりやすく伝えることを考えてくださいと言う司会の言葉で、まずわがヒル研の最年少のH研究員が呼ばれました。

「御在所より藤原の方がヤマビルが多いわけ」というみんなの関心の高いテーマです。ボランティア君が発表者のすぐ前でパソコンを操作してくれるので、心強く頑張れました。

 

とてもうまくわかりやすく発表ができて、聞いている人も川の水や土壌のPhが大きくかかわっているということを納得してくれたようです。

講評でも、もう少し実験回数を増やしてデータの正確さをとってほしいというコメントがあり、来年鈴鹿の山全体に取り組むと言うことなので楽しみにしています、ということでした。

次に、「ヤマビルの被害を減らすには」という題で、Y研究員が発表しました。家で何度も練習しただけあってさすがというような発表態度でした。会場にいる人は、結構、この発表内容を期待しておられるようでした。この会場付近は、ヤマビルが沢山出るところなので、当然のことがもしれません。

最後の講評では、いろいろ被害に遭わないほうほうを調べてくれましたが、もっと他にもあるとおもうので、幅広く来年も調べてくださいという励ましをいただきました。

最後は、U研究員の「吸血鬼ヤマビルの正体は(そのⅡ)」です。

家のパソコンの調子が悪く、一番練習不足でしたので、前泊で練習したU君。緊張の連続でおなかの調子まで悪くなる始末。それでも頑張って今まで研究してきたことを発表しました。

さすが本番はうまくできて、一番伝えたかったのは、一度吸血したヒルは1年間は吸血しに来ないという世の定説のようなものを否定できたことです。50匹の解剖報告は会場のみんなを驚かせていました。講評でも、そのあたりが素晴らしいとほめられていました。ちょっとした疑問から生まれた問題を、まとめたのは素晴らしいという評価でした。また、50匹の命をいただいてできた研究ですという、彼の思いも高く評価されていました。

そのあと、審査があり結果と講評がありました。

 

惜しくも最優秀は逃しましたが、優秀賞にU研究員が選ばれました。

Y研究員とH研究員は、奨励賞を受けました。

みんな誇らしげに表彰を受けました。

 

 

ボランティアとして参加してくれたらOBのY君。昨年までは、発表者として舞台にたっていました。今年は裏方に回り後輩を支えてくれていました。そのかいあって、見事受賞となったと思います。ありがとう。

最後に記念撮影があり、また来年お願いしますと、科学館を後にしました。

 

そのあと、ジョニーさんからのご褒美が待っていて、なんと秋刀魚パーティーを開いてくださいました。炭火で焼いておいしくいただきました。

 

研究員は、とてもよく頑張りました。いっぱいいろいろしてきたことを整理して、頭の中でわかりやすいように組み立てて、発表にこぎつけました。でも、この発表で終わりではなくて新しい課題が次々生まれてきています。

また、CTYfmの方からも、ぜひ番組に出てほしいという依頼も会場で受けました。近々、日を調整して今度は子どもたちの生の声を、電波で届けようと思います。

この発表会で少しでもヒルに興味を持ってくれる子が増えたらいいなあと思います。また、1月になったら新年度会員を募集しますので、ぜひ応募してください。