元気回復---夏バテ解消 | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

長い異常な天気も、強烈な台風が3つもやって来て、やっと涼しくなりました。台風で被害に遭われた方もたくさんおられて、台風を喜んでいるわけではありません。ただ、列島付近にあった熱い空気をかき混ぜてくれて自然の状態に戻す役をしてくれたように思います。被害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げます。

 

飼育しているヤマビルも、この暑さら閉口していたところですが、8/31のブログに、暑さで全滅してしまいましたと報告し、9/9のブログで生きてたという報告をしました。

脱水状態だったので、しばらく水につけて十分湿らせた落ち葉を入れて、飼育箱に戻しました。

そのヒルを、研究発表の練習に来ていたY研究員と見に行ったら、とても元気に動き回っていました。外気温27℃くらいですが、何時もと同じように動き回って、水槽のガラスをひょこひょこ登ってきます。

息を吹きかけてみると、葉の下からもワッと出てきて、おそらく全部生きていると思われます。水をかけている間に、脱走を企てるものも多く、二人で必死に中に戻しました。外に逃がしたら大変なので、何度も点検しました。

これで、越冬実験用のヒルは十分確保できているので、来年4月にはどのようになっているの報告が出来そうです。

また、冬動かなくなった時、どのようにして潜んでいるかも、今年は調べられそうです。12月頃に追加の研究日をさだめて、みんなを呼び集めようと思っています。これも、本邦初の研究になります。誰かが、来年発表するでしょう。

 

Y研究員といつものヒル捕り場に、次の研究発表用の写真を撮り直しに行きました。気温が28℃くらいあったので、もしやと思ってよく見ていたら、生まれたての小さなものから2cm位のものまで、かなりたくさんいました。写真撮影中も足に何匹が上ってきました。

でも、U研究員の研究内容のやせているヒルは、吸血できてないヒル、という裏付けがとれたように思います.。必死に私たちに向かってくるのは、何時ものような太ったヒルらしいヒルではなく、針金のような細いものばかりです。今年吸血できなかったので、栄養失調になっているということでしょうか。U研究員にさっそく伝えます。