暑さには勝てないヤマビル | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

管理の失敗で、ヒルを全滅させてしまいました。

 

相次いだ台風。戸外に置いておいたヒルの飼育箱。飛ばされたり、ものが当たってケースが破損したら大変と部屋の中に入れました。

その後、30度前後の気温になったので、油断していました。

8/28までは生きていました。研究発表のまとめをしに来ていた研究員が、水をスプレーして世話をしていました。部屋の気温は、29℃でヒルが生きていける上限です。台風も過ぎたので、外に出してやらないとね、と思いながらサボっていました。

 

一昨日29日、部屋の温度が33℃くらいになっているのを知りながら、遮光カーテンを閉め忘れて庭の照り返しが直接飼育ケースに当たっていました。

気付いたのは、30日の夜。飼育ケースは大型水槽なので、空気の入れ替わりがうまくいきません。記録温度計を見たら、なんと41℃になっていました。あわてて、スプレーしながら息を吹きかけてみましたが、まったく反応なし。落葉をひっくりかえしてみましたが、出て来ません。

全滅です。

 

うーーーん。かわいそうなことをしたなあ。御在所と藤原のどちらが好きかという選択をしてくれた貴重なヒルたちだったのに……。そして、世の中の俗説を正しいと裏付けてくれた貴重な仕事をしてくれた30匹のヒルたちだったのに…。ごめんね。

研究員が、立派に研究にまとめて発表してくれるので、恨まないでくださいね。