こんなふうに耐えていた | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

酷暑の連続でしたが、本日(8/12)やっと雨が降りました。と言っても、少々です。約1か月全く雨が降らなかったので、ほこり抑えにもならないくらいの雨でした。

 

これまで約1か月、私の研究所で飼育しているヤマビルは、とても元気です。わが家で一番涼しいところに置いてありますが、それでも34℃まで行っています。飼育箱にかなりの落ち葉が入れてあり、2日に1度くらいスプレーで湿られせています。こうしておくことで、今まで耐えられなかった暑さに耐えています。スプレーすると嬉しそうに出できます。(色が同じなので、よくわかりませんが)

 

一方、直径15㎝くらいの焼きのりのビンで飼育しているものは、残念ながらほとんど死にました。それで、生きているものがいないかどうか、点検しながら掃除をしていました。

葉っぱを一枚ずつ点検していたら、何とヒルが縮こまって葉の裏にくっついています。死んでいるのかと思って息をかけたら、にゅぅーーーっと首を伸ばしました。生きてます。この瓶は、解剖実験用に捕った残りのヒルです。小さすぎたり、うまく隠れていたりしたものです。いわば命拾いをしたものなんですね。

 

もう、全滅したかと思っていたのですが、生きているのがいました。すごいですね。あの暑さの中で・・・・・・。

落ち葉の下で、じっと丸まって耐えているのですね。葉は、乾燥しているのですが、一向に気にしないようです。

たっぷりと湿り気がなければ生きていけないと思っていたのですが、結構乾燥していても大丈夫そうです。

 

むしろ、思い返してみると、以前は瓶が乾燥しているからと大量に水分をスプレーしたのですが、どうもそれは湿らしすぎで、逆にダニが発生しやすくヒルが死んでいったのではという疑問が湧いてきました。

来年度の課題になりそうですね。