7/1、昨日から宿泊で研究に取り組んでいますが、深夜に中学生が合流し早朝に病気から回復した小学生が参加して、全員集合となりました。
昨夜、OBからの差し入れの手作りパンやお母さんからいただいたクロワッサンの朝食を済ませて
研究に取り掛かりました。
最初は、6/9の第2回の研究会の時、鶏の血を吸わせた12匹のヒルが、どうなっているかを調べることになりました。
この前の飼育実験の結果、長期間生かしておくときに気を付けないといけないのが、ダニの存在であることが分かったので、今回その対策として落ち葉や腐葉土を総入れ替えしようというということにしました。
まず最初の瓶を開けると、元気なヒルが嬉しそうに上がってきました。
ヒルを出して、腐葉土などもトレーにぶっちゃけると葉っぱのところにたくさんのダニがいました。白い色のダニが多かったです。すべて新しいものと取り換え、3匹いたヒルを入れてやりました。おなかが膨れているのか、余り吸血意欲はなくさっさと葉の間に入り込んでいきました。息をかけると一応反応はします。
二番目の瓶を開けると、すごい匂い。もしやという予感は的中しました。飛び出してきたのは1匹で、あとは葉の裏や瓶の底で死んでいました。しかも、とろけかけていて異様なにおいを発していました。ダニはというと、大活躍の状態でした。
死んだ原因がダニであるかは定かではありませんが、たぶんそうだろうと考えています。
飛び出してきた1匹は、最初に瓶に入れてやることにしました。
最後の瓶を開けることにしました。こちらは、元気なヒルばかりで、余り吸血してなかったのか、鎌首を持ち上げて獲物を探している動作をしていました。研究員の差し出す指にすぐ反応して、登ってきました。他の瓶と違って、飢えているのかなと思います。
ただ、ダニの数は、少なかったのです。
こうなると、ダニがヒルを殺したのか、何らかの理由でヒルが死んだのでダニが大発生したのかという、問題ができました。今後、注意深く観察していこうと思います。移し替えたヒルの数は、7匹ということになり5匹も死んでしまったことになります。
休憩をしながら、今日はジョニーさんも参加予定になっているので、待つことにしました。10時半過ぎジョニーさんが到着したので、忌避剤の効果を試す実験をしました。というのも、夏山フェスタで本当にジョニーは効くのか、という質問をたくさんいただいたので、そうなるよということを示す写真や動画を撮りたいと思ったからです。ヒル研のスポンサーですから、少しは協力しないとと思います。
四つ切の画用紙大の紙に、一人一人が好みに応じて迷路を描きました。その線に沿ってジョニーを振りかけ、ヒルを放すことにしました。ちょうどドッグレースのイメージです。
先ず一人目の作ったコースにヒルを置くと、鎌首を上げて無茶苦茶な方向に進む行動をしました。
やがて、ジョニーに触れて敢え無くノックダウンします。
でも、即死ではなく何とか脱出しようと頑張ります。かわいそうだからと、水で洗ってやるとしびれていた様子から回復します。別の瓶に入れて、その後のようすを観察していくことにしました。病院と呼ぶことにしました。
二人目のもほぼ同様の行動でした。
なぜそうなるのかを考えてみたところ、研究員のアンディアがあまり高度すぎて、コース幅が狭いので、コースというよりジョニーの揮発物質の中にヒルが既にいる状態になっているのではないか、ということになり、最後の実験は、真ん中の細かい線の部分はジョニーを振りかけずに、20センチ以上離してジーョニーを付けてみました。
すると、両側のジョニーを避けるようにまっすぐ進んでいく様子が見れました。
このことから、ヒルはジョニーを嫌って避けている様子が分かります。
今度は、どのくらいの距離まで近づくとUターンするかを、細かく調べてみると面白そうです。誰かの、研究テーマになりそうですね。ジョニーは、忌避剤ですので、殺すのが目的ではありません。近づけないのが目的の薬です。だから人にも自然にも優しいのだとジョニーさんの話に納得。
この後は、待ちに待ったランチタイムです。とはいうものの誰も作ってはくれないので、自分たちで作ります。役割を決めてあるのではなく、流れの中で自分が出来そうなものを引き受けていく方法です。キャベツを切る子、スープを作る子、配膳をする子などなど、なかなかうまく機能しています。豆腐を手の上で切りたいと申し出た子は、緊張しながらケガをせずに切っていました。
本日のランチは、ちらし寿司定食です。
午後は、初心者もいるので、解剖名人のO研究員の手ほどきで、みんなが解剖の練習をしました。
口ばかりで手が進まない子もいれば、黙々とメスの先を見つめながら上手に開く子もあり、個性かなあとジョニーさんと笑って見ていました。後、10匹も解剖すれば、かなりの腕前になっていくことでしょう。
とても仲良しの子どもヤマビル研究会員、さらなる期待が膨らもます。