第4-5回研究会 速報 | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

6/30は、第4回子どもヤマビル研究会です。あいにくの梅雨空で蒸し暑いのですが、私たちヒル研は内心喜んでいます。

 

今日は、体調を崩したU君と私用でO君が休んだので、さみしい2名のヒル研となりました。

でも、今日の研究はちょっと熱が入りました。

 

先日の夏山フェスタで、何人かの方の質問の中に、ヒルは動物を見つけるのに、二酸化炭素と熱とどっちが先かというものがありました。わたしたちは、今までの文献を引用して、二酸化炭素にまず反応しても近づいたら熱に反応します、と答えていました。

今日は、それを確かめようと、ヤマビル採集の時に調べてみることにしました。

そうしたら、意外や意外、予想と随分違った反応でした。

 

実験1、 炭酸水をコップに入れてヒル捕り場に置きます。そして、その周囲にどれくらいヒルが集まって来るかを観察しようという実験をしました。

 

集まってきますが、わんさかと出で来るものではありません。その周囲にいるものが反応しているだけです。

中央瓶の下に近づいているヒルがいます。

 

実験2 ペットボトルに35℃の湯を入れて、ヒルがよく出る場所に置いてみました。

するとどうでしょう、すぐ、ヒルは反応してペットボトルに集まってきました。

その数は、二酸化炭素の時よりずっと多く集まってきました。

葉の下にいたヒルだろうと思いますが、熱にはすぐ反応しました。

ということは、熱の方が反応が早いと言えます。

それで、両方同時に置いてみました。

でも、熱の時とは大差ありませんでした。

だから、動物を見つける方法としては、熱の方により反応すると言えます。

 

この実験をしながら、ヒルを集めましたが、もう一つ気づいたことは、スギなどの針葉樹の落ち葉にはあまりヒルはいないのです。

沢山いるのは、樫などの落葉樹の落ち葉の下です。

私たちのヒル捕り場は、広葉樹の落ち葉のところです。今日も、2時間くらいで70匹程度大きいものを捕りました。

小学生の新しい発見があったので、速報しました。