夏山フェスタの反響は!! | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

今年の夏山フェスタの参目的は、子どもヤマビル研究会の最大の成果である「ヤマビルは木から落ちてこない」という研究結果を皆さんに知っていただき、ヤマビルは足元をガードすれば吸血被害が少なくなることを知っていただくことです。

昨年の夏山フェスタでとらせてもらったアンケートで、ヤマビルは木から落ちてくると信じておられる方が70%もありました。それは、間違いであるということをヒル研のメンバーが3年かけて研究し、昨年度研究成果としてまとめて三重生物研究会で発表しました。それをA4のチラシにまとめて配布しました。

子ども研究員は、来場者に「僕たちの研究成果です。見てください」と声をかけながら、頑張って配っていました。

すると、チラシのタイトルを見て、「ヒルは木から落ちてこないの」と話しかけてくださる方が何人かあり、子ども研究員は自信を持ってチラシの写真を使いながら、説明していました。「そうなんだ。よくわかった」と私たちの成果に、賛同して下さるお客様が多かったです。

中には、「本当か? おじさん上から落ちてきたヒルに首筋をやられたぞ」と反論して下さる方もありました。それでも子どもたちはひるまずに、「そう思われているのですが、僕たちがこのようにして確かめました」と、言い切って説得していました。

だんだんなれてきて1時間ほどたったころからは、子どもたちは積極的に声掛けをして、自分たちの力を実感していました。

昼頃になると、本来の目的であるチラシを配るという活動より、ヤマビルの説明会のように来場者に熱っぽくヤマビルの説明をしている姿までありました。

今年参加した研究員は、小4〜小5のとてもかわいい子どもたちですので、皆さん親しみを込めて対応して下さりとても感謝しています。

大人の方を相手に、自分たちの意見聞いてもらうという生の体験ができて、子ども研究員は、二日間でずいぶん成長しました。関わってくださったご来場の皆様、真にありがとうございました。

今回の、ヤマビルは木から落ちてこないということを皆さんに知っていただくには、十分な手ごたえがありました。子どもたちの説得力のある説明で納得していただくことができました。子ども研究員もよく頑張ったと思います。

今回だけで世の中に広まっているヤマビルの誤解が解けるとは思いませんが、でも、かなりインパクトはあったと思います。

来年、アンケートをとらせてもらうと今回の評価になると思います。是非来年も参加させていただき、ヤマビルは木から落ちくると信じている人の割合が50%を切ったら、今回の成果があったと判断したいと思います。

 

個々に話してくださる方が、私たちの「子どもヤマビル研究会」のブログを見てくださっていて、この写真見たことある。とか、ブログ読ませてもらってますと声掛けしてくださるかたがあったりと、手応えを感じることもできました。ありがとうございます。

また、新しい課題などもいただき励みになりました。一番多かったご意見は、なぜ、同じ鈴鹿の山なのにヒルの多いところと少ないところがあるのか、というものでした。大体は分かっているのですが、今年はそれを科学的に立証して、来年の夏山フェスタに答えを持っていけたらいいなあともいます。

いろいろ実り多い今年の夏山フェスタでした。関係の皆さんお世話になりました。ありがとうござました。