午後の最初は、ヒルに塩をかけたらどうなるかという実験です。
昔から「ヒルに塩」と言われていることもあり、山に行くときは塩をもっていくようにとよく言われたものです。塩をかけたら、ヒルはどうなるのかを調べてみようというわけです。
まず、ケースの中にヒルを入れます。
その上から直接塩を振りかけました。1-2秒で動かなくなり、縮んで固まりました。(中央の黒い点)
去年の夏山フェスタで、塩をかけられて死んだヒルは、水の中に入れておくと生き返るのかね、と質問されて、多分だめだと思いますと答えました。それを確認するため、水の中に入れてみましたが、元の様にふくれてくることもなく、そのまま生き返ることはありませんでした。
続いて、食塩水ではどうなのかを調べることにしました。
第一期のヒル研で、すでに大体の結果を得ているので、2%の食塩濃度から調べることにしました。
まず、天秤の使い方、メスシリンダーの使い方を練習して、中高生には食塩水の濃度計算をしてもらって、今まで学校で習ったことを総動員という感じです。
2%、2.5%、3%の食塩水を作り、そこに2匹ずつヒルを投入して、その様子を観察しました。
手前から2%、2.5%、3%です。2%だけ、ビーカーのヘリを登って脱出してきましたが、その他のものは、底でうごめいていました。10分間経って2.5%より濃くなるとヒルは死んでしまうという結論になりました。
やはり、死んだヒルは縮こまって硬くなりました。
終了までもう少し時間があったので、氷の上を歩かそうということになりました。
それで、アイスノンを使うことにしました。
アイスノンの表面温度は、0℃でした。もっと低いかなと思ったのですが、何度計っても0℃です。
それで、そこにヒルを2匹乗せました。直ぐ動かなくなり、だんだん黒くなっていきました。5分待って、アイスノンから離しました。
しばらく人肌で温めていると、
大きい方のヒルが生き返り、やがて普通に動き始めました。でも、小さい方は、生き返りませんでした。
これは、後日誰かがもう少し個体数を増やして調べる価値はありそうです。
一通り予定の実験は終わりましたが、昨日からセットしてあったシカの血の肉汁を吸わせていたヒルが、結構吸って太っているのを確認しました。
まあ、満腹ではないので、体を大きくするためのエネルギーにはなったでしょう。元の飼育箱に戻してやりました。
今回の合宿は、とても密度の濃い実験研究でした。どっと疲れました。まとめを書いて、お迎えのお母さんたちと一緒に帰りました。
充実した一日でした。