第2回子どもヤマビル研究会 | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

第2回ヒル研は、6月9日にいなべ市で宿泊研究会として、行いました。

本日は、3名の小学生が朝から参加です。

ヒルをたくさん捕りたいので、渓流釣りの名人に藤原町内の林道に連れて行ってもらいました。

林道と言っても、車が入れるような場所で横に川が流れています。

コンクリート舗装がしてあり、その両端は、広葉樹の葉が落ちていました。少し広いところに車を止めて、釣り名人はさっそく着替えて、釣りに出かけました。

私たちは、道端の日陰でヒルを探すことにしました。

落葉にフーーゥと息をかけると、落ち葉の下からひょこひょこでてきました。いるいる、研究員たちは色めきだって、これくらいいたら100匹は軽いね、と言いながら次々捕獲瓶に入れていました。新研究員が一番たくさん捕ってチャンピオンでした。

1時間弱で50匹ほどとったので、車に戻り飼育ビンに移すことにしました。

少し休んで、あと50匹捕りに出かけました。今夜と明日の実験のために100匹はほしいので、気合を入れて再挑戦。

別の渓流釣りのおじさんが、声をかけてきて、研究員にヒルの質問をしていました。緊張しながら、いろいろ話をしていました。

11時30分になり、ほぼ必要量が捕れたので戻ろうとしたとき、釣り名人も戻ってきました。ノルマ達成と言って、魚籠の中を見せてくれました。立派。これで1匹ずつ当たるなと思いました。

私たちは、その場で塩焼きを期待していたのですが、それは無理ということで、今夜のBBQでいただくことにしました。

 

研究所に戻りヤマメの心臓を取り出し、ヒルに吸血させることにしました。

実験台になったヤマビルは、最初私たちの呼気に反応して魚の血には行きませんでした。

何度も口を血に近づけてやったら、吸い始めました。でも、血の絶対量が少ないのでごくごく飲む様子は見られませんでした。

再度、沢山魚を確保してゴクゴク飲むのを確認したいです。でも、吸血することは確かです。

勿論、魚から直接ヤマビルが吸うことは不可能です。でも、血を取り出して与えたら吸うということは確認できました。

 

休憩してから今夜の食料におにぎりをみんなで握りました。一人2個ずつ当たるように作りました。

OBのI研究員も合流して、今度は猟師のYさん宅に向かいました。Yさんには、予めニワトリの血をお願いしていあり、そのあとBBQにして食べさせてもらうことにしてあります。もちろん、先ほどのヤマメも塩を振りかけて持ちました。今夜はごちそうです。

 

Yさん宅に到着すると、私たちを玄関先で待っていてくださいました。

さっそく、鶏から血を取り出してもらい瓶に入れました。そして、3つ吸血用にケースに移し、1つのケースに3匹ずつ大きいヒルを入れました。実は、このヒルは、第1回の時に採取したもので、飼育ビンの中には、80匹ほどいます。もし交尾をする能力を持っているなら十分な出会いの時間を確保できたと思うのです。それで、吸血後産卵するのを期待しています。

セットを済ませて、2時間くらいは時々様子を見る程度でいいので、今度は私たちのBBQの楽しみです。

まずは、ヤマメの塩焼きから

ここで、吸血をセットしたて2時間弱になり満腹になったヒルが動き始めケースから脱走するものも出できたので、

飼育ビンに移しました。これから約1か月後が楽しみです。

 

実験は終了したので、ゆっくり鶏のBBQを楽しませてもらいました。

帰りに、シカの心臓が冷凍してあるので持っていくかと、Y氏。ありがたくいただきますと、もらってきて、さっそく解凍時に出て来る肉汁を吸血させました。以前、豚の肝臓でも試したのですが、この肉汁はあまり吸ってくれません。それで蓋をして無理やり閉じ込めておくことにしました。

 

例によって、じゃんけんで入浴の組み合わせをして、楽しく入浴タイム。それを待つ子は、まとめのノートと宿題タイム。

とても盛りだくさんの内容だったので、どっと疲れが出て9時過ぎには、全員深い夢の中でした。

おやすみなさい。