第1回のヒル研の時は、どの瓶の中にもヒルはいませんでした。研究員が目を凝らして丁寧に探しましたが、だめでした。
私が、昨年度使用した瓶などの後片付けをしていた時に、1本調べ忘れていた飼育瓶を見つけました。
中は、かなり湿っていて、ヤスデが一匹動いていました。
もしやと思い、中をよく見て空気穴から息を吹き込んだら、数匹出てきました。
この便は、直径が15cm、高さが19cmの瓶です。その中に13cmほど腐葉土が入れてありました。
実はこの瓶、昨年度実験した後残ったヒルを入れていたものです。いわば、解剖されずに戻された運のいいヒルだったのです。
次回、研究員が集まった時に一度外に出して詳しく見て見たいのですが、気のせいか皮膚の色がやや薄いように思います。
このあきらめていた飼育実験のデータがとれそうで、新しい技術を獲得できそうです。
3年前は、1週間と続けて飼えなかったものが、昨年ひょんなヒントから飼育瓶の改良をして、1シーズン中飼うことができるようになりました。すると、交尾産卵の過程を調べることができるようになり、また、毎回研究日の最初にヒルを捕りに行く必要がなくなり、助かっていました。でも、冬を超すのはできなかったのですが、これで大丈夫です。もう、普通に飼育することができます。


