そろそろ来年度の準備に | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

平成30年。新しい年になりました。我が子どもヤマビル研究会は、2/10の三重生物研究発表会での発表の準備に余念がありません。

 

もう、発表のエントリーを済ませてレジュメも送り、あとは発表者の練習のみです。

小学6年生のO研究員の準備は整いました。あとは練習のみになっています。12分の持ち時間で、ゆっくり落ち着いて話してほしいです。聞いている人にわかるように話すというのは、ある意味特別な能力が必要です。O研究員は、三重生物は初めてですが、小学校科学研究発表会で3度も経験していますので、大丈夫です。

中学生のI 研究員は、いま、引用文献の最後のところのつめをしています。1900年に発表された高野聖という小説の中に、ヤマビルの記載があります。げに恐ろしい生き物という紹介があり、その表現はかなりなものです。その一部を切り取って、発表原稿に差し込むことにしているのですが、長いので切り取る部分の選択に困っているようです。

このお話、引用する部分とは違うところですが、とても興味ある所があります。それは・・・・・、

福井県の敦賀で列車を下りて、山の中を信州松本に向かって歩く途中に、ヒルがうじゃうじゃと湧いているところがあるというような表現があります。地図を開いて、敦賀と松本を結んだら、なんとひるがの高原を通るのです。小説には地名は出できませんが、付近で生き血を吸ったヒルがここに集まり、この付近の樹木になったというような恐ろしい表現があり、至る所にヒルがいると書かれています。もちろん木の上にもヒルはわいているというようなイメージで描かれています。

今は、そうではないと思いますが、研究テーマにしてみたいものがあります。

 

さて、そろそろ来年度の研究員を募集する時期になりました。かなり研究のレベルが高くなったので、初心者が入りにくくなったようにも思います。それで、初心者用の研究内容の充実も図っていきたいと思います。

今年も、4年生二人が、一方では難しい先輩たちの研究の手伝いをしながら、自分たちは易しいテーマで研究することができました。例えば、ヒルって怖くないですよ、どんな所に棲んでいるのかというようなテーマでした。これは、毎回ヒルを捕りに行って体験したことを研究にまとめていったものです。

このような力は、2021年の大学入試のセンター試験の改革に伴い求められる力と同じものです。

いま、子どもヤマビル研究会の研究員は。最先端の論文試験の練習をしていることになるのです。自分で見つけた問題を、実験・観察・調査で裏付けをして、自分の考えとしてまとめる。なかなか平素の授業では体験できないものを、ヒル研では体験してもらえます。

未来の科学者を育てる。これは私の夢ですから、一歩一歩着実に研究員を育てていきたいと思っています。

 

2月中頃には、来年度の実施要項を作成して、募集要項をこのブログにアップします。ご期待ください。対象は。小学校新4年から高校新2年とします。