もう、この時期になって世代交代したのか。大きなヤマビルは出で来なくなった、とブログにも書き私たちはそれなりに納得していた。
ところが、渓流釣りに行っている知り合いから、先日にょきにょきヒルが出ていたぞ、と教えてくれました。
場所は、北勢町の山奥で岐阜県境の渓流です。
たまたま、I 研究員が月曜日文化祭の代休日ということで、遊びに来てくれた。これは好都合と、何時もの藤原町の山に半信半疑ででかけることにした。
「高野聖」にでてくるようなうっそうとした場所を、さらに奥に入ると、一部上に木がなく開けたところに出る。天気は曇りだが、薄日が当たっている。
6月に、ヒルは木から降ってくることはない、という実証実験をしていた場所の近くである。
写真でもわかるが、右斜め奧から I 研究員がいるところに向けて、獣道がある。何本もあるので、ここがシカの結集場所なのかもしれない。
見たところヒルの姿はないが、ふぅ----っ、と息をかけて待つこと30秒。にょきにょき何匹ものヒルが現れた。それとばかりに、捕獲した。あっという間に30匹ほどつかまえた。大きさは、中くらいのものから大くらいのもので、逆にここではチビの1センチ足らずのものが見つからない。不思議ですねぇ。
ますます分からなくなってきた。
でも、エコトレードのジョニーさんが、新しい商品を確かめるのにヒルがほしいと言っておられたので、夕方届けたら大喜びしてもらえました。
確かに渓流釣りのや兄さんのいうとおり、まだにょきにょきいるということは確かだ。
帰ってから、今まで飼育していたヒルを越冬実験用に変更する準備をした。
6月4日に鶏の血を吸わせて丸々太ったヒルをペアーにして、産卵を期待しながら飼育していた飼育ビンを全部ひっくり返して中を出した。
中から、どこに隠れていたのかヒルがでて来た。
中くらいのヒルを入れていたのだが、結構大きくなっていて、まだお尻の方が大きく膨れている。
手で触ったら、丸くなった。
卵こそなかったが、生きていた。でも、吸血前よりかなり大きくなって、吸った血が栄養分になったのだろう。
6ビン作ってあったのだが、死んだのだろう、0匹というビンもあった。でも、全部で7匹も生きていた。卵塊は発見できず。
来年は、この、だれも確かめていないヒルの一生をテーマに、ふかめたらいいなあ、と話した。
ラッキーな代休で、臨時のヒル研ができた。