再度人感センサーを確かめる | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

どんより曇った本年度の宿泊研究会。6時に目覚めて、食事当番のO研究員を残して山の眺めの良いコースに散歩に出かけました。

 

O研究員が指名されたのは、前回生卵がうまく割れないのをポッサムに見つかり、次回までに練習せよという宿題が出てました。

その成果を発揮する朝の当番です。本日のメニューは、たまごかけごはんです。全員分を割ってご飯にかけることにしました。

 

まじめに練習したようで、8個見事に割り終えて、合格しました。

 

さて、今日の人感センサーの実験は、少々高度です。

ヤマビルが熱を感じて人や試験管を登ってくる実験は、前回しました。でも、試験管のように人ではないと判断するとぽたりと落ちていきます。しかし、人だと吸血できるところを探して登ってきます。

なにを察知して、見分けているのでしょう。

まず、ゴム手袋を付けて確かめてみました。

裸の指のようにさっとは上がってきません。いろいろ探してしばらくしてから上がってきました。上がってこないものもあります。すたこら離れていくものもいました。

明らかに試験管の時とは違う動きです。

むしろ、ゴム手袋の上から吸血しようと、吸い付いている様子が何度も確認できました。

 

次に、ゴム手袋をはめて腕をビニルでしっかり巻いて、肌が出ないようにして指先にヒルを付けてみることにしました。

上の方で呼気を感じてか、どんどん登ってきます。

とうとう肩まで来ました。およそ4分弱です。

でも、ゴム手にはなかなか上ってくれません。ゴム手と机の間に入ろうとします。それで、ゴムが嫌いなのではと、指先までビニルで巻いて再度実験しました。

こちらも同じです。すぐに上るものはあまりいません。ゴムのせいではなさそうです。

それで手の甲に直接つけてみました。

さっと上り始めて、どんどん登ってきますが、ても、途中で何度も後吸盤でしっかり固定して、口をあちこち動かして吸血場所を探し、また一歩前に行くという動作を繰り返します。多分、上の方で実験台のY研究員の呼気を感じているからでしょう。

4分くらいで、ビニルのなくなる脇付近まで来ました。

にわかにスピードを上げて、皮膚に付きました。

見付けた!! という感じです。

さて、ここで問題。ヒルは何を感じて、皮膚かそうでないかを見分けているのでしょう。これは難問です。来年度以降の課題かな・・・・・・・

熱が一番だろうと考ええ、保冷剤を近づけてみました。

驚くことにその保冷材に乗ってきました。数分ぐるぐる周囲を回って、人の熱の方に戻っていきましたが、20分後に小さく縮んで息絶えました。やはり、体内が凍ったのでしょうね。これは、いたずらに近かったのですが、ちょっとしたヒントをくれました。

 

昼食は、本日はリクエストに応じてそうめんです。当番予定のI研究員が、疲労で寝込んでしまったので、代わりにカメラマンのまなくんが担当してくれました。

午後は、現在募集しているクラウドファンディングのお礼の品をみんなで作りました。

 

クラウドファンディング

「世界初の試み!! 神秘的なヤマビルの産卵シーンを子ども研究員と動画にとりたい」

  https://camp-fire.jp/projects/view/26169

で、皆様のご支援をお待ちしています。

 

子ども研究員は、心を込めてヒルを解剖したものをラミネートします。

最後は、今年のヒル研の一番頑張ったことを一人ずつ発表して、終わりました。

発表を終えてホッとした表情はいいですね。

これで、本年度の大きな実験はほぼ終了です。

後は、それぞれが研究のまとめにかかります。

みんな、研究発表をするのだから、頑張ってまとめをしようね。

 

お疲れさま