やり残したことを!!! 今年最後の宿泊研究会  | 子どもヤマビル研究会

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2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

まあ、梅雨明け宣言が出てからの方が本格的な梅雨のようですね。

 

今日から、今年最後の宿泊研究会に入ります。

やり残したこと、あるいは、観察途中のものを一度確認することになりました。

 

まず、ヒルは血液以外のものを食べるのか、という研究です。

腐葉土に食紅を混ぜて赤や緑や黄色の土を作り、その中で1か月程度飼育しています。そのヒルを取り出して結果を見てみようということです。

まず、きっと糞をしているはずだから、飼育ビンの壁を注意深く見て糞らしきものを見つけて、顕微鏡や虫眼鏡で見てみようということになりました。

でも、なかなかそれらしきものは見当たりません。

次に、ヒルの体の色が変わっているかもしれないと、一度ヒルを水洗いして詳しく見ました。

口のあたりが、それらしく染まっている感じはするけれど、違いを写真に撮れるほどにはなってないです。

飼育ビンの蓋に使っているマスクに食紅の色がたくさんついているので、ヒルがここに来ていることは間違いないので、そのマスクを解剖顕微鏡で詳しく見ました。

でも、それらしきものはあるにはあるが、はっきりしません。

次回に解剖して、食道を再度見ることにして、結論はお預けにしました。

 

お昼は、宮妻峡に実験用のヒルを捕りながら、デーキャンプのミニ版をしようと出かけました。

2週間前、大きなヒルがたくさん捕れたところに行ってみると、ヒルが出で来る条件にぴったりの気象状況なのに、ほとんど出できません。

あべこべに小さな生まれたてのヒルが、足にまとわり付いてきます。

また、自然の不思議が増えました。これをどう説明したらいいのでしょう。

 

やっとのことで、午後と明日必要なヒルは確保できましたが、簡単に取れてしっかり遊ぶ予定だったので、少し番狂わせになりました。

なんとか数は確保できたので、遊びの時間になり、差し入れのスイカを食べました。

帰ってから夕食までの間は、宿題やっつけタイムで、夏休みの宿題を少しでもたくさんすることにしました。

夕食は、りょうくんも来てくれて、肉と餃子を焼いてくれました。

夜の実験は、呼気に反応してわっとヒルが落ち葉の下から出てくるのを、前回確認しました。

でも、あれは息でヒルを驚かせたのではないかという疑問が出てきそうです。それで、今度は、静かに息を吹きかけてその反応を動画に撮ろうということです。

水槽の中央にヒルを入れたフィルムケースを置いて、ふたをして、その一角からホースでそっと息を吹き込んでやると、その息に向かってくるという動画を撮ることにしました。

静止画はうまく撮れませんが、動画には撮れました。

中央のフィルムケース付近で、ヒルがホースの方を探しています。

何度も繰り返し撮影に成功しました。

 

21時になり、例によってじゃんけんで風呂の組み合わせを決めて、最後の夜を楽しみました。

大したことはしてないのに、精神的に緊張のせいか疲れました。

22時、あっという間に爆睡状態でした。