ヤッホー、またヒルの卵が産まれた | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

7/10朝、O研究員から、産卵の知らせがありました。

 

6/4に鶏の血を直接吸わせたヒルが卵を産んでいます。

というニュースのヘッドラインでした。

 

詳しいことは下校してから、ということで夕方を待ちました。

前日のヒル研で、コーディネータが預かっていたヤマビルの飼育ビンを、みんなに持ち帰ってもらったものです。

 

夜になり、生まれた卵は1個なのか2個あるのかを確かめて、とリクエストしました。

調べたけれど、一個ですという返事。

前回も、1個見つかって数日後に2個目を見つけているので、個体差があるのだろう。続けて観察していてください、と頼みました。

そして、ヒルは好きになれないお母さんが写真を撮って送ってくださいました。きっと、卵塊の神秘的な美しさに引かれたのでしょう。

 

今回の産卵は、特に大きな意味を持ちます。それは、人間の血では

3週間ほどで産卵したのに、鳥の場4週間かかって産むということです。

正直、鶏の血では産卵は無理かもとあきらめかけていた時のヒットです。鶏でも産むことが分かれば、実験用の血液の入手がかなり楽になるからです。

Y猟師さんのおかげなのです。今期、もう一回血液をお願いすることにしています。

 

このニュースを会員に知らせたら、いろいろ反応があって、保護者の中で助産師さんをしておられる方がみえて、月の加減がよさそうですが、大潮とか関係ありますかね。とメールをくださいました。人間の場合も、結構その時期になると出産の割合が高くなるようです。

 

そこで、考えたのですが、いろいろな生き物、特に海に棲む生き物は大潮の時を目指して産卵時期を合わせているようです。

ヤマビルは、かなり低層階の生き物と思われるので、生物の起源に書き込まれた情報がDNAに残っているのかもしれないですね。

そういえば、前回生まれたものも、助産師さんが徹夜をされていた時にニュース配信した覚えがあります。

 

吸血した個体数をたくさん確保して、統計処理をすると「世紀の大発見」ができるかもしれないですね。何年後かに、やってみたいテーマです。