ヒルは木から落ちてこないということは、今までいろいろ調べて報告してきました。でも、本当に木を登らないのか、最終チェックが必要だという話し合いになりました。去年からI 研究員が言っていたことを試してみることになりました。
今年は、ヒル研にとっては天候に恵まれず、研究会の日は乾燥した晴れの日ばかりに当たります。今日も、不幸にしてヒルが大好きな天候ではありません。でも、日が限られているので、いつもの宮妻峡に出かけて、ヒルを実際木の幹に付けて、どう動くかを調べることにしました。
現場について、ジョニーさん差し入れのアイスをほおばりながら、打ち合わせをしています。
もう今年になって、ブルーシートを敷いてヒルが落ちてくるかを探す実験は、4回目になるので、研究員も手慣れたものでさっさと準備をしていきます。
いつも、たくさんのヒルが捕れる場所の木の下にシートを敷きます。
そして、周囲をヤマビル忌避剤でガードします。ヒルが勝手に地面から入って来るのを防ぐためです。
そして、木に登らせるヒルを探しました。
シートの周囲には、少ないとはいえ10匹以上のヒルを捕まえました。
そこで、いよいよ、木に登らせる実験です。一人一匹ずつ順に登らせることにしました。
なかなか木に付きたがらないので、苦労しました。
なんとか付いても、すぐ落ちたり下向いて歩いて行ったりしました。
ところが、7 回中 1 回だけ、3mくらいまで登って行って落ちました。
これは無理やりくっつけたので、我々の呼気を察知して登っていったと考えるのが正しいと思います。
木に登らせている間に、ブルーシートの上には様々なものが落ちてきていました。
というように、小さな木の実や小枝、葉っぱなどが落ちてきていました。
これは、頭に当たると、上からヒルンが落ちてきたような錯覚に感じます。
再度ブルーシートの上に集まり、実験のまとめを書きました。
シートの周囲にはヒルがいるけれども、シートの上にはヒルは一匹たりとも落ちてきませんでした、ですから、ヒルは上から落ちてくるものではなく、地面で生活していて、ヒトや動物が通るとそこについて登っていくのです。
このような結論を出した子ども研究員。世の中の間違いを正したことになります。今から、このことを広めて、ヒル被害を少なくするには、足元をガードしたらよいと、大きな声で言いましょう。
こんな成果を持って本部に戻りました。
そして、ひときわおいしい夕食をいただきました。
今日は、初回のヒル研ボランティアだったリョウ君が来てくれました。調理師です。その手ほどきを、今夜はO研究員が受けて、焼肉を作ってくれました。
今日の夕飯は、飛び切りおいしいです。いただきます。