子どもヤマビル研究会員は、時には体を張って生態を調べることがあります。
ヒルが上から降って来るのではなく、下から上がってくるというのを証明しようと必死になっています。
6/24、昼間は藤原町の山中でヒルが木から降ってくるということはない、と実証してきた子ども研究員。当ブログ「ヤマビルは木から落ちてくるのか(第1日)」にその様子をアップしました。
その夜、子どもたちは、実際自分たちの体をヤマビルが上っていくか確かめる実験をしました。
方法は、
①まず部屋の中に大きなブルーシートを敷きます。
②その中央に、大きなビニル袋に入った研究員が座ります。
➂その周囲に、昼間捕ってきた元気なヤマビルを数十匹放ちます。
④みんなが見守る中で、ヒルは体を登っていくか観察します。
⑤ひとり20分以内での実験台です。でも、直接体に付きそうになったら周囲の者がヒルを外します。
夕食後、7時半から実験が始まりました。
実はこの実験の予備実験は昨年度、1回行っています。その時、出た問題点を今回は出来るだけ修正しての再挑戦となりました。
一番の問題点は、ヤマビルは二酸化炭素の微妙な変化に敏感に反応するので、周囲の者が極力影響を与えないようにしないと、周囲の者に寄ってきてしまう。
これは、周囲の補助者が気を付けるしかないので、近くにヒルを放ったら、急いで2m以上離れることにしました。
今回の被験者第1号は、去年の経験者のO研究員(小6)です。みんなに手助けをしてもらいながらビニル袋に入り、準備完了です。
さて、元気にヒルダンスをしながら飼育ビンから、たくさんのヒルが登場しました。
助手の息に反応して来るものは、被験者の方にはじき返しました。
しばらくすると、足やお尻のあたりから登り始めるヒルが現れました。
2分くらいで、O研究員の胸から肩付近まで登りました。
そして、だんだんO研究員の首に近づいたところで、レフリーストップ。
おおよそ、3分半の様子です。
ビデオに撮ってあるのですが、アップの方法が分からないので、ごめんなさい。
次に、選手交代して新会員の出番です。まず、M研究員が袋に入りました。なかなか初めてなのに落ち着いていて、みんなで感心しました。
足の周りにヒルが集まってきました。
首付近まで、3分少々で到達てきました。
最後は、U研究員です。この研究員も4年生で゛小柄なので、最初からしわができないように巻いてみましたが、なかなかうまくいきません。
でも、ヒルは、うまくビニルを登っていきました。
まだ、おなかの付近を登っているのに、初めての体験なので、もう取ってくれ!、と大騒ぎ。
皆に励まされて10分余り頑張りました。
背中よりおなか側をたくさんのヒルが上りました。そのため、しわや折り曲げ場所が多く、やはりそこで留まってしまうヒルがたくさんありました。
終了になり立ち上がると、お尻の下にたくさんのヒルが集まって、その暖かさに浸っているようでした。
暖かい地面の中にもぐる習性は、ここでもよくわかります。
以上の事から、子ども研究員は体を張って、首に付いているヒルは、上から落ちてきたものでなく下から上がってきたものだと証明してくれました。
これでも、まだヒルは木から落ちてきますか???