解剖した人はわかりますが、ヒルの体の中はチューブではありません。結構複雑な臓器で構成されています。ましてや、消化管は、とても細くてほとんど機能しているとは思えないのです。
では、あの沢山吸った血はどこに行くのだろうね…。
以前からの課題です。
今回、吸血実験をさせた時の、カップルに採用されなかったヒルを、解剖して、血液をどこに貯めているのか調べてみることになりました。
それには、解剖が一番で、さっそく午後のプログラムは解剖と決まりました。
新会員の4年生は、高校生の手ほどきを受けて初めての解剖に挑戦します。
まずは固定するところから始まります。先輩のするのを真剣見て、解剖に初挑戦です。
経験者の3人は、早速、昨日の吸血したヒルを使って、血液の行方を調べることになりました。
昨年までは、吸血したヒルは(私たちの血を吸ったもの)は貴重品で、産卵用に回されていて、こんな贅沢な解剖はできなかったのです。
でも、今回鶏の血液を取り出し、吸血ビルを一度にたくさん作ることができるようになり、研究が飛躍的に進みます。
さて、その吸血したヒルを解剖台に乗せました。
結構膨れてます。
そして、メスが入ります。
血が吹き出できます。それをティッシュでぬぐいながらさらに開いていきます。
いつもの解剖とどこがちがうの。
ようく見ると、臓器がかなり膨れています。
顕微鏡で拡大すると、中央左下の袋が膨れています。
各所に、メスで破れて出血したと思われる血の塊が見られます。
この黒い塊を取り出して見てみました。
袋に入った血のようです。
これは、血が入っている袋かどうか、次回、時間をかけて調べてみます。
解剖が得意の研究員は、わくわくしています。
最後に一言、
今日の解剖は難しかった
、と