5/21の研究日に、4年生のU研究員がヒルを捕まえ、家で飼育すると言って6匹飼育瓶に入れ持ち帰りました。この飼育瓶には、食紅を混ぜた土をつくり、その中に入れました。
第1回からの実験で、緑や青の食紅の土に入れたヒルは、体が青くなったように見えます。
食べて青くなったのかどうかはわかりませんが、皮膚の色は薄く染まっています。
それで、今回は黄色の食紅でも確かめてみようということになり、土に混ぜました。
最初の計画では、しばらく飼っておいて、解剖して食道が青くなったりしていないかどうかを調べるか、もしくは青色の糞をするのかで判定する予定でした。
しかし、前回の研究日に青の食紅に入れたヒルの皮膚が、水洗いしても、うっすら青くなっていたので、にわかに判定基準が変わってしまいました。食べたから皮膚まで青くなった。
私たちがミカンを食べすぎると爪や指などが黄色くなるのと同じかな。
でも、黄色はあまり目立たないので、ちょっと心配でしたが、最後は解剖して調べようと頑張って2週間飼ってきました。
通常白っぽいラインが、今回黄色くなっていました。これは、食紅のせいかどうか、これだけでは判断できませんが、前回のブログで紹介したように、この線が緑色に薄く染まっていました。
ちょっとは可能性があるかも知れませんが、外から染まったということも十分ありうるので、継続観察としました。
そのあと、そのヒルを解剖名人のY研究員が、慎重に解剖していきました。ひょっとして消化管が黄色になっていないかという淡い期待をもって・・・・。
でも、消化管は黄色には見えませんでした。
比較対象のヒルを並べてみることができるような装置を工夫しないと、微妙な差はなかなか見分けにくいものです。
だから、この結果からだけではヒルは腐葉土は食べない、という結論にはならないので、実験方法をもう一工夫して頑張ってみようと思います。
新会員のU研究員。研究とはこんなものだ。粘り強くやってごらんなさい。そんなメッセージを送りました。