世紀の大実験 第二幕 | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

日曜日の朝、5時半には研究員はみんな目覚めていました。

シュラフをたたんでから散歩に出かけました。

その間に、ボッサムと昨夜から加わった高校生研究員Yの二人で朝食の準備です。

約40分の散歩を終えて研究員が戻ってくる頃、テーブルはサバの焼いたものを中心に和食の朝食が出来上がり、みんなでいただきました。

昨夜のBBQの残りも加わり、ポリュウムたっぷりでした。

 

8時から昨日繰り越しになっている大実験に取り掛かることになりました。それは、去年は、ヒルにかまれた後ポイゾンリムーバーで取り出した人の血や、豚のレバーから流れ出た肉汁を飲ませていたのですが、今回は、鶏からに取り出した血液を直接、ヒルに吸わせようという試みです。

そのヒルは、昨日捕ってきたものです。

飼育ビンの中で元気に動いています。上の蓋についているのは、上の空気穴から研究員が呼気を吹き込んだためで、余計に興奮しています。

さて、その中から大きめのものを2匹取り出して、昨日取り出して冷蔵してあったゼリー状の血液に乗せました。

 

最初は、液体の部分から吸い始めました。

早速動画を撮ろうと、昔のカメラの動画機能は時間制限がメモリーカードの容量までという気の長い設定が出来るので、それをセットしました。

なかなか思うよう角度でセットできずに、最後はたくさん本を持ってきて、その間にカメラの三脚を挟んで固定しました。

初めての動画だったので、うまく撮れませんでした。

 

手間取っている間に、ヒルはどんどん血を吸って

液体状のものはみんな吸いました。そして、本命の血のりのようなところに頭を入れて吸い始めました。

やったぁ------。吸ってる。吸ってる。

みんな大興奮です。

30分おきに、一組ずつ作り、全部で3セット作りました。

 

3時間吸わせて、大きくなったので、

取り外して、飼育ビンに移しました。

今回は、血を吸ったヒルを2匹入れると、交尾をして産卵するという仮説を検証するための実験です。これを中心に担当するY研究員は、満足している様子です。

飼育ビンには、ヤマビルも相性があるのかもしれませんが、大体同じ大きさのものを入れてみました。

結果が分かるのが、4週間後くらいだろうと見当を付けています。楽しみです。

お昼になったので、今日のランチは、パスタアラカルト。ヒル研ならではの、メニューです。

昨日産んでくれた鶏の卵も入れて、スクランブルエッグにしました。

 

ここまで世紀の大実験は、ほぼ計画通りの成果を収めています。

子ども研究員も大満足のようで、消化しきれないほどの経験と知識と、知恵をもらったようです。疲れた顔をしています。