今日は、第2回のヒル研の予定だったのですが、運動会の関係で21日実施しました。そのとき都合が悪かったYo研究員と宿題が無事終えられたY研究員の3人でヒル研の補習を開きました。
今日は、昨日までの雨でヒル採り日和だろうと、三重県の奥座敷、藤原町に出かけました。
私の知り合いの家を訪ねて、庭先までヒルがいるというので期待してお邪魔しました。
早速ヒル被害の多いところに連れて行ってもらいました。
林道に入りこのあたりが多いと教えてもらい、さっそく探しました。
林の中の気温 23℃、湿度52%、地面の落ち葉の表面温度は、21℃、それをめくると土の温度は 16℃程度です。
いくら探しても、ほとんど見つかりません。見つかっても小さなものばかりです。
約1時間半探したけれど、撮れたのは20匹。まだ1歳程度の小さいものも含めての話です。
大きいビンに移し替えて、そのお宅を去りました。もっと活動する時期に再度お邪魔しますと約束して、採集場所をいつもの藤原の場所に移しました。
お寺の駐車場で腹ごしらえをしてから、活動に入りました。
森の中の気温22℃、湿度50%、落ち葉の表面温度は25℃、落ち葉を払いのけると、16℃程度です。
前の場所とあまり変わらない条件です。ですから、ほとんど見つかりません。
一か所、木漏れ日が差し込み周囲とは暖かく感じる場所がありました。念のため落ち葉の表面温度をはかると29℃、その落ち葉をめくると21℃でした。
すると、かき分けた落ち葉の中からヒルが出てきたのを、ヒル採り名人Yo研究員は見逃しませんでした。
すると、次から次へとヤマビルが出てきます。
あっという間に20匹くらい捕れました。
捕るのに夢中になっていたら、Yo研究員の足にヒルが上ってきていました。
長くつとジャージの間をテープで止めていたので、靴の中には入らず上に登ってきていました。
そのあとも面白いほど取れました。
しかも、この場所は大きめのヒルばかりです。
1時間ばかりで、50匹近く捕りました。
さて、なぜここでたくさん捕れたのか、賢明な読者の方はお分かりですね。
そうです。違いは、地温なのです。ヒルの活動温度帯は、20℃くらいから35℃くらいの間です。つまり、気温と関係があるというより、地温と関係があるのです。
ですから、ここの場所も朝から日が当たっていて、地温もそれにつれて上がっていたわけです。この場所は、昨年はたくさん捕った場所ですが、今年はあまり見かけなかったのは、地温が低かったからです。
そんな成果を上げて意気揚々と現場を引き上げました。
新発見です。いつも気温と比べていたので、今年表面温度計を購入した成果です。
やはり、いい実験機材が手に入ったら、研究も進みます。