緑色のヤマビルができた!!?? | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

昨年度までの研究で、ヤマビルはミミズの仲間なので落ち葉などを食べているのではないか、という疑問が湧いていました。

理由は、ヒルの皮膚の色が場所によって微妙に違うことに気付いていたからです。カシやブナの落ち葉の下にいるヒルは黄土色気味だし、杉の落ち葉のところにいるヒルはこげ茶色のように見えます。

この違いは、種類の違いというより食べ物の違いではないかという問題意識が出ていました。特に、ジョニーさんからそのことを指摘されていました。

そのようなとき、Yo研究員がヒルをぐりぐりもんでいたら、偶然口から泥のようなものを吐き出したのです。彼は、それを見逃しませんでした。「これ、何?」と持ってきたものは、どう見ても腐葉土のようでした。

それで、今まで血液だけで生きていると考えると、ヒルの個体数に対して出会う動物が少なすぎるので、飢え死にするのではないかと思っていた時なので、みんなの研究テーマになりました。

 

5/7の研究会で、捕まえたヒルを緑の食紅を入れた腐葉土の中で飼ってみることにしました。もし、食べていたら緑の糞をするのではないかという想定です。

それを、5/21の第2回研究会で取り出してみたら、どうもヒルの皮膚が緑に着色しているように見えます。

カメラの性能が悪いので、ピンぼけになっていますが゛、ヒルを水洗いした後撮った写真です。

 

それで、今年買ったパソコン接続の拡大カメラ(CCD)を使って、26日に再度撮影しました。

今回は洗ってないので、(担当の研究員がいないので撮影だけしました)直接見たものですが、緑色をすっすらしているのは、ひいき目でしょうか。

21日に捕まえたヒルと比べてみてください。

いかがですか。

両方のヒルとも捕ったところは同じ宮妻峡です。

 

この色は、色素の中に2週間もいたので、皮膚から入ったのではという疑問も当然出てきます。それで、6月の研究会時解剖して、食道などを確認することにしています。

 

今回は、新会員のYu研究員が黄色の食紅を入れたものの中で飼うことにして、持ち帰っています。今度は黄色のヒルができるかも・・・・・

 

この結果次第では、ヒルは腐葉土を食べているということが、証明されます。楽しみです。