いよいよ世紀の大実験 第一幕 | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

万象繰り合わせて、本日のために集まった研究員。どうしても都合がつかなかった高校生一人を除き、今か今かと胸をときめかせているところへ、世紀の大実験を運んできてくださる猟師のYさんが到着しました。早速、その宝物を見せてもらうことになりました。

箱の中は、廃鶏です。今日は、この廃鶏に実験台をお願いしました。

すると、最後のご奉仕なのか、段ボール箱の中で卵を一個産んでくれました。

さて、みんな何が起こるのだろうと興味津々。見たくない子は、無理して見ないようにと言っていたのですが、子ども研究員は全員間近で見学・観察です。一番腰が引けてたのは、ジョニーさんでした(^∇^)。

 

さて、猟師さんに鶏を固定してもらい、首筋の羽を少し外してもらって、ヤマビルをここに付けよう作戦です。

何と、すぐ皮膚を探し出して吸い付きました。首をギューーーんと伸ばして吸い口を探すものもありました。

すぐに吸血場所を決めて吸い始めます。最初の一飲みで、体かぶくっと膨れました。

1時間くらいで倍くらいのおおきさになりました。

3時間近くになると、ヒルの体から水が滴り始めました。体内でろ過して、水分だけを排出しているということらしいです。

延々3時間半、まもなく日も暮れてくるので、取り外すことにしました。

沢山吸ったので、今後の実験材料としては十分と判断しました。

 

ところが、まだだめだと言わんばかりに、皮膚に吸い付いていて、なかなか離せません。このように草を差し込み引っ張ってみましたが、だめ。手でつまんで引き離すと吸った血を吐き出す恐れがあるので、ここは慎重に外しました。

そして、吸血させた3匹は、飼育ビンに移して、今後産卵する様子を観察することになっています。

 

せっかくいただいた鶏なので食用になる前に、血を抜いてもらいました。<写真は、影響が大きいので載せません>

子ども研究員は、平気でその様子を見ていて、ビンに血を抜いてもらいました。

沢山あるので、その血を冷凍して今後使うようにしようと小瓶にインジェクターで移そうとしたら、もうゼリー状に固まっていて、吸えないのです。未だ、取り出して5分くらいしか経ってないのに・・・・。これには、みんなもビックリでした。

仕方がないので、吸血実験用に集めていた卵豆腐のプラスチックケースに、2ccくらいずつ分けて、10個つくりました。そのうち半分を冷凍して、残りは、冷蔵庫に入れました。

冷蔵分は、今夜別のヒルに吸血させる予定です。

 

さて、今日の大実験の半分ほどが終わりいよいよ食事タイムです。

いただいた鶏の命を大事にしたいので、最後まで捨てずにBBQでいただくことになりました。

猟師さんの手さばきで、ちょうどいい大きさに分けてもらい、持ってきてもらった七輪で焼いてもらいました。

手羽の片方を焼いてもらい、みんなでかぶりつきました。

とてもおいしくて、取り合いをしていました。

 

一つの命をいただき。今日はたくさんの経験ができて、大いに勉強になりました。そのことの話をした後、後片付けでした。

後片付けがおわると、もう、次の予定の実験をする時間がなくなり、明日に回すことに決めました。

 

それで、土日の学校の宿題を持ってきてもいいということにしてあったので、みんなそれをやりました。

みんなも疲れ果てて、集中力も切れてきてこくりこくりし始めたので、恒例のじゃんけんによる二人組を作り、入浴タイムにしました。

そのあと、倒れるように眠り込む研究員もあり、静かに休みました。

夜10時のことです。

いい夢見てるかな???

 

<明日の朝に続く>