さあ、新年度が来た  | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

お久しぶりです。啓蟄も過ぎ、いよいよ生き物たちの活動の季節を迎えます。

私たちの親友「ヤマビルくん」も、そろそろ出番をうかがっていることでしょう。

 

3月28日には、恒例の春のヒル研山登りでした。

ジョニーさんのブログにアップしてもらっていますので、私は、ちょっと手抜きをします。

http://ameblo.jp/yamahiru-johnny/entry-12260662371.html

 

なぜ、ヒル研で山登りをするの? と聞かれそうですが、私なりの屁理屈をちょっとこねておこうと思います。

自然を探求するものは、自然に対して研ぎ澄まされた感覚・感性が必要です。それを磨くのは、いろいろな自然と触れ合うことです。ヤマビルばかりに目が行っていると、そこしか見えなくなります。まったく違った角度から、自然に触れてみると、また別の感性が芽生えます。それは、理屈ではなく、感覚の問題です。山に連れていくと子どもたちは、すぐこんな遊びを発見・発明します。天才的な勘で、じっとしてはいません、何かを始めます。

 

フジヅルに登ってターザンごっこ

 

少し残っていた雪の中で、いかに自由が利かないかを体験しています。

ちょうど栃木の高校生が雪崩に巻き込まれたニュースが流れていた時で、体験も、かな慎重にしていました。

 

山頂はとても暖かく、ついうとうとしてしまいそうです。自然の中に身を任せる体験。なんとも言えない感覚になっていくのですね。ずっとここにいたい、という声が自然に出できます。

感性が自然に磨かれているような気がします。

小さなころに、出来るだけたくさん遊んでおけ、というのはこういうことなんですね。

 

この日の体験が、ヒル研とどのような関係にあるか答よ、と言われても、答えられません。

でも、月日が経っていくと、このような体験の多い子ほど、いろいろなアイディアが飛び出してくるのは経験的にわかっています。

 

今年は、尾鷲に行って、海の体験もしてみようと計画しています。もちろん、鈴鹿山麓で川の体験もします。このような自然を相手にした活動を体験することにより、会員の感性が磨かれていくことを期待しています。

 

さて、今シーズンの幕開けということですが、ジョニーとポッサムは5月からの実験に備えて、いろいろな準備に奔走中です。

実体顕微鏡が今後の研究に絶対必要だという結論になり、その資金集めに苦心しています。クラウドファンディングという方法を知って、いま、その方法を研究しています。

顕微鏡は、大阪の松電舎さんから、デモ機の貸し出しを受けることができるようになり、短期間ではありますが、研究に寄与できそうです。

ヒルの人感センサーを調べるのに、表面温度をはかる機械を見つけ、やはりお金なんで、何とかしたいと思っていたところ、廃棄物の中に故障したものを見つけ、現在修理しています。電源部分の不良のようで、多分使えるようになりそうです。

 

子どもたちの笑顔と歓声が、やがて事務所に戻ってきます。今年も頑張るぞというアドレナリンが、どくどく出てきたのを感じています。

 

ヒル研の募集枠、あと1名あります。小学4年生から高校生までで、ご希望の方はご連絡ください。  Tel: 059-324-4525