第11~12回子どもヤマビル研究会概要(1) | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

年間計画では、最終回の子どもヤマビル研究会、今日のメインテーマは、まとめを書いて自分なりの研究冊子を作ることです。それを自由研究につかってもいいし、自分の勉強してき足跡にしてもいいし、とにかくまとめをしようということです。

でも、研究員たちは、そんな静的な活動ではなく動的な活動を求めているのはよくわかりました。

まとめてみても、後どうするのという答えの出しようのない質問も受けました。この辺りが私と研究員たちの意識のずれなんですね。

と言うより、子どもたちはもっともっといろいろなことをしたかったのです。時間の制約もあるので十分活動させられなかったのはコーディネータの反省点ですね。

らいねんは、もっと活動時間を確保できるようにしたいと思います。


それで、今回も最初はヤマビル採集に出かけました。もう少し解剖させてやることにしました。解剖して捨ててしまうのはもったいないし命の冒涜でもあるので、特殊加工して、標本として残してみようと思います。

その方法は、後日公開予定です。これを作る前段階の解剖作業です。一人3体をノルマにして頑張らせました。





さすが、前回もやったので早いですね。あっという間に目標の10体は出来ました。これをヒミツの行程にかけます。研究員は知っていますが、今は内緒ということで・・・・。


研究員は、午後から研究のまとめの作業にかかりました。でも、なかなか他ごとが多く進みません。

コーディネータとしては、このまとめの作業はとても重要だと考えています。なぜなら、科学の勉強のしかたを鍛える方法だからです。

こんなことをして、このようになった。だから、このようなことが考えられる。と言うように論理の組み立てを勉強していくのです。

でも、まだいろいろやり足りないので、研究員たちの思考はすすみません。


それでも、叱咤激励して何とか、下書きの下書き位まで完成させました。


でも、5人の研究員はそれぞれ今まで見たこともない面を見せてくれました。

いつもはひょうきんなことを言ったりしたりしてなかなか作業が進まないY研究員。今日はまるで違いました。自分は、科学研究発表会に出すのだと意気込んで、全く悪ふざけも雑談もありません。




みんなびつくりです。Yにこんな力か゜あったのだと改めてびっくりしました。


別の研究員も、私の横につきっきりで、私の質問に答えるような形でまとめをしていました。なかなかいいアイディアですね。


中学生研究員になると、いいことを書こうと思うので、なかなかしてきたことがまとまっていかないのですね。

いい問題を見つけてもすぐ答えを書いてしまうので、メモの様なものにしかならない。途中の説明が一番大事だと、何度繰り返しても分からないのですね。どうしようかと迷いに迷っていたとき、料理のレシピのことを思い出して、

「何も知らない人が、ここに説明されている通りに再現してみたら、君たちと同じことが出来て君たちと同じ結果が出るように説明文を書く」

と言う風に話したら、何とかそれらしく書き始めました。私は、見せに来たノートを見ながら、筋道だてるということを中心に問答を繰り返しました。


研究員が一番困っていたのは、テーマを決めることですね。どのようにテーマを決めたらいいかという話を何十回としました。

ヒルの研究、と言う題は具体性に欠けてダメですよね。ヒルはどのようにしてヒトを見つけるのか、と言うテーマは、いいですよね。


これは、あまり学校でやらせてもらってないようで、みんな困っていました。


大体、下書きが出来たところで、本日の活動は終了となりました。この後お楽しみ会をしました。

次のページでしょうかいします。