夕べは、疲れているにも関わらずみんな共通話題が出来たのと仲良くなったので、なかなか眠りませんでした。修学旅行のようです。11時半に横に付き添ってみんな眠らせました。
朝、5時半過ぎに見に行くと、最終的に寝像の悪い二人の勝ちで、行儀のいい子が全然眠れなかったと訴えてきました。少しでも眠らせようと、しばらく付き添ってやりました。やがて眠っていったので台所の準備にかかりました。
ボランティア君がみんなを6時半過ぎに起してくれました。寝袋のたたみ方も併せて教えてくれて、眠たそうな目をこすりながら起きてきました。
7時ころにボランティア君がみんなを散歩に連れ出してくれました。途中、散歩中のおばあさんに声を掛けられ、ヒルの話しをしてきたそうです。おばあさんが話してくれたのは、川ビルで僕たちはヤマビルだと説明してきたようです。みんな自信を持って話が出来るようになりましたよ。
さて、お待ちかねの朝食です。メニューは洋食にしました。いろいろなパン5種類、ウインナー、牛乳、ミニトマト、キュウリの塩もみです。
おいしくいただきました。
昨日、夜道を歩き、一緒に風呂に入り、一緒に寝たので研究員はすっかり家族のようになりました。不思議な安定感・連帯感が生まれてきました。
9時になりI研究員が合流、これで全員そろいました。
今日の実験は、温度とヒルの活動ということを午前中やります。
先ず、フィルムの樹脂ケース2つにヒルを10匹ずつ入れました。この動きを調べようというわけです。
一番技術がいるのが、温度を5℃、10℃、15℃というように5℃刻みで40℃まで水温を調節するところです。
仲良くなったので自然に役割分担が出来て、年上が温度調節を担当していました。
小学生は、ケースにヒルを入れる仕事をしていました。
さて、5℃になったので、3分間水につけた後の様子を記録することにしました。
丸くなって縮こまり、動きません。
次に10℃にしたけれど、5度と同じでした。ただ、小さいのがすごいていました。
15℃にすると、丸まっていなくてもすぅっと伸びて、ゆっくり動いていました。小さいのは元気です。
20℃にすると、活発に動き始めました。
25℃も同じようでした。
30℃になると、一か所にじっとしていることがなく、ゆく動きました。
35℃になったら、多分熱いのでとびはねている感じでした。ちょうど僕らがプールサイドで暑くて跳ねる様子と似ています。へたって動かないのも数匹あります。
40℃にしたら、みんな死んで動かなくなりました。
とてもおもしろい実験でした。このデーターから分かることを、結論として文章にしました。ヒルが一番活動する温度帯は、20℃~25℃くらいで、30℃になると暑すぎることが分かりました。
それで、このことと日常生活を結び付けて考えたことを考察として書きましょう。ということで、実験・結果・考察の違いを教えることができました。個人のノートを別ページで後日公開します。
午前の研究はここまでとします。
今日のお昼のメニューは、お茶づけスパゲティーです。ボランティア君がチーフシェフをしてくれました。
写真を撮り忘れたので、口で説明します。1Kgのスパゲティーを9分ゆでて、水切りした後オリーブ油をからめて、そこに某社のお茶漬けの素をかけてよく混ぜます。調理時間15という早技の一品でした。
バナナとキュウリを添えておいしくいただきました。
午後の実験は、食塩水の濃度とヒルの生存の関係です。
今度は、温度よりもっと技術がいる濃度の調整でした。中学生が引き受けていました。
小学生は、食塩を天秤で計っていました。
1%、2%、5%、7%、10%の5種類の食塩水をつくり、ヒルを投入してその様子を観察します。入れて即死する濃度はどのあたりかを調べたいのです。
1%は、普通の水とあまり変わらず、水から出できます。それを意地悪く食塩水のなかに落として観察しました。何度も這いあがってきました。
2%はもがいているようです、吸盤の力は弱く、体が固定できないようです。。
7パーセントでは即死。
10パーセントも即死
ということで、同じ実験を2回繰り返して、結果をだしました。
これで、5パーセントより濃い濃さであれば十分ヒルをやっつけることが出来るのが分かりました。
子どもたちのノートは別ページで紹介します。
とても有意義な宿泊研究会でした。充実して実験観察ができました。そして、何より、研究員の仲間意識が高まっていくのが、何物にも代えがたい成果です。
あと、3回。コーディネーターも若さをもらったので、頑張ります。