第5-6回子どもヤマビル研究会(概要) | 子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

梅雨のシーズン真最中で、各地からヤマビルの被害に遭ったという情報が入ってきます。

我が子どもヤマビル研究会の、一番活躍できる時期が来ました。今回から、8月いっぱいまでは、各回宿泊研究会です。


今回は、その最初で、みんな浮き浮きしていたようです。朝起きた時からハイテンションで、親が心配するほどの子もいました。

いろいろな用事で、朝から出席できたのは、2名です。

明日の実験は事務所でするので、今日中に資料となるヤマビルを100匹以上採りたいので、ボランティアと計4名で、先ずは、いつものカズラ谷口でヒル探しをしました。

気温 26℃、地温20℃、水温 18℃というデータです。ヒルにとっては最適の条件だと思います。

100匹簡単に採れると思いましたが、いざ始めてみると、余りとれないのです。もう、私たちが採りつくしたのではないかと思い、場所を少し広めて探しました。

すると、いますね。沢山首をあげて待ってくれています。でも、やはり数は少ないですね。30匹程度でした。


12時になり4人でお弁当を食べた後、少しお昼寝タイムとしました。

13時15分から、ヒルの皮膚の強さを調べてみようということで、いろいろ試してみました。

まず、足で踏んでみたが、全然変化なし。



棒きれで押しつぶしてみる。少し弱ってくねくねするが、まだ生きて動いていく。



石でかなり強くたたいたら、やっとちぎれて死んだ。ものすごく皮膚は強いということが分かった。


ヒルを探しながら、遅れてくる2人の研究員を駐車場まで迎えに行くことにしました。

そうしたら、その駐車場の端の方の落ち葉のあるところに、たくさんヒルがいました。50匹は採りました。

これって、駐車している登山客が服を着替えたり靴をはきかえたりする場所なので、結構ここで被害に遭っているのではないかと思いました。


送ってきてもらった二人の研究員と無事落ち合い、メンバーも増えたところで、前回たくさんヒルがとれた入道の登山口に向いました。



ても、自然条件としては最高の状態なのに、ヒルの数は以前と比べて少なかったです。1週間前にかなりの勢いで採ったので、数が減ったのだろうと考えました。


その途中、モリアオガエルの卵を見つけて、小さなカエルがこんな高いところまで登ってきて卵を産むことに感心しました。


駐車場に来ると、私たちがヒル研の看板を立てていったので、



登山者の人たちが声をかけてくれて、いろいろ交流を楽しむことができました。

ポッサムの教え子2人も声をかけてくれて、とても感激してくれました。幸せな気分になりました。


15時半になり朝から頑張ったし、急に暑くなり体調管理も難しくなってきたので、カズラ谷の沢登りをして体を冷やすことにしました。

水着に着替えようと服を脱いだら、O研究員の背中に忍び込んでいたヒルを発見。もうちょっと下だったら、ヤバかったねと言いながら、もうかなり吸血しいるのでそのまま飼育瓶に入れました。

ヒル研も、こんな楽しみもしたいもんね。ボランティアに川の中を先導されて上って行きます。私は写真が撮りたかったので崖の上をついて行きました。



そろそろ夕食の準備をしないといけないので、駐車場に戻り、ボランティア君は今夜のメニューに従って調理を始めてくれました。


みんなは、もうひとつ実験をすることにしました。それは、ヒルの身体測定です。縮んだ時と伸びた時の長さを計りました。そのあと、皮膚が強いという午前の結果を受けて、ピンセットでつまんで引っ張ってみることにしました。




なんと、一人で引っ張ったくらいでは、切れないのですね。

だんだん力が入り、二人ずつに分かれて一匹のヒルを引っ張り合いました。

それても、ぐーーーーんと伸びただけで切れませんでした。なんと強いのかと、みんな驚いていました。、

でも、そこまで引っ張るとさすがのヒルも息は絶えました。



そんなことをしているうちに、みんなで食べる初めてのディナーが出来上がりました。


メニューは、地鶏の味ご飯、わかめスープ、キュウリの塩もみ、生のキュウリ半分の丸かじり、ミニトマトでした。おいしかったです。さすがヤマビルの料理は出ませんでした。



後かたずけをすませて、18時になったので、入道岳に向って林道を登ることにしました。

ここも、ヒルの宝庫です。薄暗い道を歩いている間に、不気味な温かさの林の中を通過しました。そのときボランティア君が、あれ、と言って足を見るとヒルが2匹も登っていました。瓶に捕獲してさらにすすみます。

1時間半ほど歩いたところで、内部川の源流の砂防ダムに出ました。19時半なので、ここで30分遊んでUターンすることにしました。

共通の恐怖体験をすると、人間関係がよくなり絆が強くなるものですが、堰堤で遊んでいる間に子どもたちの間のバリアーがすぅっと溶けていくのを感じました。


20時になったので、今来た道を再び戻りました。何度も、ボランティア君の足にはヒルがとりつき立ち止まっては捕獲瓶に入れました。ポッサムの足にもいました。もう、かなり吸っていました。


車に戻り、ヒルにやられてないかチェックをして車に乗り込みました。

途中O研究員の足に吸いついているのを発見。今日は、O研究員はヒルに好かれているようです。


水沢町のはずれの森へ鹿をさがしに入りました。いるいる、何頭にも遭えて、みんな興奮気味。

これほどいたら、ヒルもまき散らされるのがよくわかります。


22時になったので、会社の方に戻って入浴して休みました。

とても充実した一日でした。

みんな大満足。話題も共通になり、とても車中は盛り上がっていました。


細かいことは、別のページで